管理人のイエイリです。
ダム工事の現場で、地味だけど誰もが頭を悩ませてきたのが「グリーンカット」作業です。
コンクリートを打設したあと、次の打設に備えて打ち継ぎ目の表面にある「レイタンス」という弱い層を取り除き、骨材が露出するまで表面を処理します
ただダムの場合、相手は数百〜数千平方メートルという広大な面積。高圧洗浄機や回転ブラシ付き重機を使い、何人もの作業員が長時間かけて対応してきました。
削りすぎてもダメ、足りなくてもダメ。熟練者の経験に頼らざるを得ず、しかも基本は打設翌日に行う必要があり、時間的な制約も大きい作業です。
人手不足が進む今の建設業界では、かなり厳しい作業と言えるでしょう。
そんなダム現場のお困りごとに応えて、前田建設工業(本社:東京都千代田区)は、「自動グリーンカットマシン」を開発しました。
ベースマシンとなったのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ロボット芝刈り機
なのです。(前田建設工業のプレスリリースはこちら)
ベースマシンは英国McConnel社の「ROBOCUT」というロボット芝刈り機です。ダムのグリーンカット作業に、芝のグリーンカットマシンを採用した前田建設工業のセンスにも脱帽ですね。
専用アタッチメント(インフロニアグループの前田製作所製)、GNSS、WEBカメラ、通信機器、制御PCを組み合わせており、「自動施工モード」と「遠隔施工モード」の2種類を切り替え可能です。
「自動施工モード」では、開始ボタンを押すと、事前に設定した施工ルートに沿って、ロボット掃除機のようにコンクリート面上を移動しながら打ち継ぎ目の処理を行います。
また型枠から30cm程度の範囲は、大型機械での自動施工が難しいため、コンクリート打設直後に凝結遅延材をまいておき、打設後4日(96時間)以内に、水洗いとハンドポリッシャーによる人力作業で仕上げられるようにしました。
グリーンカットの自動化によって従来は難しかった休日前のコンクリート打設が可能になり、年間施工可能日数を、
1.3倍程度に増やす
ことができました。
前田建設では今後、グリーンカット作業から品質判定までの流れを自動で行うことを目指しており、現場実証を継続するとともに自動化や省人化に取り組んでいくとのことです。
簡単で大きな部分の施工はロボットに任せ、細かい部分は人間が仕上げるという、ロボット活用の王道と言えるでしょう。























