管理人のイエイリです。
建設コンサルタントや設計事務所では、業務がピークの時期になると大判プリンターが休みなく図面やパースなどをはき出します。
A1やA0といった大きな紙を使うので、カラー写真やCGを大きく使った成果品を印刷するために必要なインクの量もそれなりに必要です。しかし、プリンターの大きさに比べて、インクカートリッジが小さめだと、業務の繁忙期に途中でインク切れになったりしないかと心配になりますね。
そこで、4月25日、エプソンが大判インクジェットプリンター「MAXARTシリーズ」の新製品として発売した「PX-H9000(B0プラス対応)と「PX-H7000」(A1プラス対応)は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
700mlのインクカートリッジ
が装着できるのです!
サントリーのウイスキー“角瓶”の普通のボトルがちょうど700mlですから、相当巨大なインクカートリッジということが分かります。これだと、図面などを多く出力しても、あまりインクの心配はしないで済みそうですね。
「PX-H9000(左、B0プラス対応)と「PX-H7000」(右、A1プラス対応)(写真:エプソン。以下同じ) |
両機の特徴は高画質で、生産性が高いことです。耐候性に優れ、色転びが少ない「PX-P/K3インク」を採用したほか、ビビッドマゼンタインクを使っているので、広い色再現領域を実現しています。
印刷機と同様の色を再現でき、階調性や発色性、耐候性に優れていることから正確なカラーバランスと長期保存性を必要とする写真作品や彩度の高い発色性に優れたポスターを印刷できます。
従来比2倍の高密度ヘッドを採用したため、印刷そのものが高速化されたほか、スピンドルレス型ロールペーパーアダプターや高速ロータリーカッターなどの採用で、印刷前後の工程を含めた生産性が改善されました。
PX-H9000でB0判カラー(720×720dpi)の出力を行う時間は11.6分と同社従来機種のPX-9000に比べて約3倍のスピードになりました。
標準価格はPX-H9000が59万8000円(税別)、PX-H7000が34万8000円(同)です。また、“角瓶”級の700mlインクカートリッジのお値段は、
2万2000円(税別)
とのことです。このほか、350mlや150mlのインクカートリッジもあり、混在させて使えます。
350ml(左)と700mlのインクカートリッジ |
気になるランニングコストですが、PX-H9000で700mlのインクカートリッジとB0判の厚手光沢紙を使った場合は約345円、PX-H7000でA1判の場合は約120円とのことです。