だんだんBIMみたいに!工事成績アップを狙った土木施工管理システム
2011年10月6日

管理人のイエイリです。

このところ、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やiPadによる3Dモデルの閲覧など、建築関係の話題で持ちきりでしたが、土木分野のシステムもデータ連携や3D化でBIMに負けない進化をしています。

10月18日に福井コンピュータが発売する土木施工管理システム「EX-TREND 武蔵 2012」は、総合評価対策として、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

工事成績の向上を支援

 

するため、表現力や説明力をパワーアップしているのです。

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10月18日に発売される「EX-TREND 武蔵 2012」(資料:福井コンピュータ。以下同じ)

その一つが、他社積算システムとの高精度なデータ連携です。積算データから工種分類や数量、金額、日施工量、労務・資材・機材などのデータを取り込み、説明力の高い施工管理が可能になります。

また、施工計画書の作成や工程管理では、工種単位で労務・資材・機械情報が連動させることで作業効率がぐんとアップします。

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積算データが山積みグラフやスケジュールと連動することで、施工管理の説明力をアップ

施工計画書の作成では、見栄えのよい計画書を作成するために3Dオブジェクトを簡単に作成できる機能などを追加しました。

出来形管理では発注者がチェックしやすい帳票を作るために、出来形データのばらつき管理や仮想規格値の設定、合否判定などの機能などを盛り込みました。こうした、ちょっとした分かりやすさや表現力の向上が、総合評価における工事成績の点数をアップし、他社に差を付けるために必要なんですね。

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見栄えのよい3Dオブジェクトも簡単に作成できる(左)。独自性をもたせた分かりやすい出来形管理帳票が作れる。細かいニーズに対応した編集も可能に(右)

さらに、安定した需要が見込まれる道路維持修繕工事である「切削オーバーレイ」工法(道路表層のアスファルト舗装部分だけを修繕する工法)に対応するため、「切削オーバーレイプログラム」を一新し、効率化を図っています。

例えば、トータルステーションやGPS対応の測量機器によって計測したXYZ座標から現況地盤面を作成する機能や、

 

縦断・横断が相互に連動

 

することで施工計画を効率的にするなど、入力インターフェースを見直して、ユーザビリティーを飛躍的に向上させました。

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縦断と横断が連動し、施工計画の作成が簡単に(左)。図面や計算書との連動性もよくなった(右)

「EX-TREND 武蔵 2012」は見た目は意匠設計用BIMソフトなどに比べると地味で、2次元の表現がメインです。しかし、扱うデータの内容を見ると、3次元設計の要素が増えていますね。また、工程管理など時間軸との連動による「4D」、積算との連動による「5D」の要素もあります。

そのうち、3Dによる表現が増えてくると、土木の施工管理もBIMのようになってくるかもしれませんね。楽しみです。

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