管理人のイエイリです。
国土交通省は2023年度から、公共工事について原則、BIM/CIMの導入を義務付けます。同省が2021年1月に行った調査によると、BIMについては総合設計事務所の81%、総合建設業の49%が導入済みとのことです。
※BIM:ビルディング・インフォメーション・モデリング、CIM:コンストラクション・インフォメーション・モデリング
BIM/CIMの普及や活用が高度化するとともに、数式や解析結果などからコンピューターでデザインを行う「コンピュテーショナルデザイン」という手法も導入が進んでおり、その代表的なモデリングソフト「Rhinoceros」を扱える人材へのニーズも高まっています。
そこで、人材派遣やアウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ(本社:東京都渋谷区)は、2023年3月4日から、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ライノセラスの無料研修
を行って技術者を育成し、派遣するサービスを開始することになったのです。(パーソルテンプスタッフのプレスリリースはこちら。無料研修についてはこちら)
無料研修の対象者は、建築業界でCADオペレーターとしての実務経験がある人です。
第1回の研修は、2023年3月4日に東京・渋谷の同社CAD・DTPトレーニングセンターで丸1日を通して行われ、ライノセラスの基本から、ボリュームスタディーや2D図・3D図作成、既存建築をトレースしてのモデリングなどを学びます。定員は4人です。
テキストには『Rhinoで学ぶ建築モデリング入門』(ラトルズ出版)を使用し、研修はライノセラスの販売元であるアプリクラフト(本社:東京都渋谷区)が監修。講師は、大手組織設計事務所の都市開発分野に勤務している遠藤慎子氏が担当します。
注目すべきは、その実践的な内容です。演習では、あの曲線を多用したデザインで知られる
ホキ美術館
の外観や内観のレンダリングまでが含まれています。
冒頭の写真でも、ホキ美術館を題材にした講習が行われているのがわかりますね。
研修の修了者にはスキルやキャリア希望に応じて、企業へ派遣するサービスも開始します。今後は大阪や名古屋でのリモート研修も展開していく予定とのことです。
パーソルテンプスタッフが2022年度に派遣したライノセラス技術者の受注数は、前年比150%と急増しましたが、同社の登録スタッフのうち、ライノセラスのスキルを持った人はわずか0.6%と、超貴重な存在です。
CADオペレーターの方でワンランク上を目指したい方は、この機会にライノセラスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。