住友林業が5時間のCAD作業をわずか10分に短縮! AIで構造設計を全自動化することに成功
2023年12月26日

管理人のイエイリです。

住友林業(本社:東京都千代田区)は、3階・4階建て木造住宅に、ビッグフレーム(BF)構法を採用しています。主要構造材には通常の柱に比べて約5倍の幅を持つ大断面集成材(ビッグコラム)を使用し、構造材に埋め込んだ金具によるメタルタッチ接合により、強固な構造を実現しています。

幅広のビッグコラムと構造材に埋め込んだ金具で強固な構造を実現するBF構法の接合部分(以下の資料、写真:住友林業)

幅広のビッグコラムと構造材に埋め込んだ金具で強固な構造を実現するBF構法の接合部分(以下の資料、写真:住友林業)

住友林業アーキテクノ(本社:東京都中央区)の構造設計者は、このBF構法による構造設計をCADで行う際に、手作業で最適な部材部材や接合部の仕様を選び、構造計算を行っていました。

この作業を効率化するため、住友林業は建物の形状や柱・梁などの配置から、

ナ、ナ、ナ、ナント、

AIが部材や接合部

の仕様を選び、構造部材をCAD入力する作業を全自動化してしまったのです。(住友林業のプレスリリースはこちら

AIによる全自動構造設計システムのイメージ

AIによる全自動構造設計システムのイメージ

このシステムは、建物の形状や柱・梁の位置などの構造計画をもとに、居住性や耐震・耐風性などを考慮し、AIが最適な構造部材を選定するものです。構造設計者のCAD入力作業も大幅に削減しました。

さらに、AIが最適な施工手順や材料の歩留まりまで考慮して設計するので、施工精度の向上や製造コストの削減にも効果を発揮します。

そして、何と言っても注目したいのは、CAD入力時間の大幅な削減です。

2022年度には、住友林業アーキテクノで、平均約5時間かかっていたのが、このシステムの導入によって、

わずか10分に短縮

されたのです。業務プロセスを標準化したため、結果確認に要する時間も短縮しました。

AIによる全自動化によって、CAD入力時間は5時間からわずか10分に大幅短縮された

AIによる全自動化によって、CAD入力時間は5時間からわずか10分に大幅短縮された

今後、両社は構造設計者が柱や梁の配置を考えながら行っている構造計画の作業も全自動化するほか、日々の業務で蓄積した構造設計データやAIを活用して、さらなる作業時間の短縮を目指していくとのことです。

ベテラン構造設計者が、頭の中で考えながら進めている知的作業やCAD入力作業を、AIによって自動化することで、デザインや設計の選択肢も増えていくに違いありません。その中で、ベストな最終決定を行う作業こそ、人間の設計者が時間をかけて行う仕事になりそうです。

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