管理人のイエイリです。
これから本格的な冬のシーズンに入ります。コンクリート打設作業では、寒中コンクリートの品質管理や養生での温度管理などに、一段と気を使うことになります。
建設業や農業のIoT(モノのインターネット)化を得意とするMomo(本社:兵庫県神戸市)は、厳寒期の施工管理を楽にしてくれるコンクリート型枠用のセパレーター「PコンPalette」を発売しました。
一見、普通のセパレーターのような外観ですが、内部にセンサーと発信機を内蔵しており、
ナ、ナ、ナ、ナント、
温度や圧力をWi-Fiで
送信してくれるのです。(Momoのプレスリリースはこちら)
これまで、コンクリート温度などを測るためには、センサーや電線をコンクリートに埋め込んで外部にデータ表示器を設置し、管理者が現場に出向いてデータを記録する必要がありました。
その点、PコンPaletteは、普通のピーコンと同じように取り付けられ、計測データは付近のWi-Fiルーター経由でインターネットに送信できるので、遠隔地のパソコンやタブレット、スマホでデータを見ることができます。
回線セットアップ済みのWi-FiルーターやWebシステムが付属しており、温度や湿度などですぐに確認できます。異常時にはメールや電話で通知を受けることもできます。
また、時刻やPコンPaletteのIDが記入されたCSVファイルのダウンロードや、複数地点のデータを画面上で確認することもできます。
温度は-20~100℃、相対湿度は0~99%(オプション)の範囲で計測でき、最大稼働条件は-40~125℃です。圧力や静電容量のセンサーは、今後、リリースされるとのことです。
また、従来の計測方法だと、センサーや電線がコンクリート中に残ったままになってしまうのが気になるところでしたが、PコンPalette」は脱型時に通常の「ピーコン回し」で簡単に取り外せるので、コンクリート内には何も残りません。
そして、ありがたいことに、
繰り返し使用
することができます。
この場合、一度同社に返送し、メンテナンス後に再送してもらう必要があります。
面倒な設定もいらず、簡単に設置して「移動のムダ」や「手待ちのムダ」などがない、施工管理が実現しそうですね。だれでも使えそうな点に、全員参加型の建設DX(デジタル・トランスフォーメーション)の期待が高まります。