管理人のイエイリです。
戸田建設の筑波技術研究所にこのほど、3つのセキュリティードアが設置され、ALSOKの警備・案内ロボット(REBORG-Z)と業務用清掃ロボット(PUDU CC1)を通過させる実験が行われました。
この実験の目的は、建物内で働く様々なロボットたちが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
高セキュリティー
のエリアにも、安全に出入りできるようにすることなのです。(戸田建設のプレスリリースはこちら)
最近、建物のロビーなどで清掃ロボや警備ロボが働いている現場を見かけることも、多くなりました。
その一方で、ロボットはセキュリティードアのロックを解除できず、背の低い小型ロボットはゲート通行を検知できないため、稼働エリアが限定されている、といった問題がありました。
このほか、2台のロボットが同じゲートを通過するときに制御ができない、ロボットと出入り管理サーバー間の通信で、標準化された規格がないのでロボットメーカーの開発コストがかさむといった課題もありました。
そこで今回の実験では、ロボットとビルのセキュリティーシステムを連携させる共通のインターフェース(RFA B 0002)と、セキュリティードアの開閉を制御する三菱電機の出入り管理サーバー(Ville-feuille)を使い、2台のロボットがセキュリティーレベルが異なるエリア間を自律移動できることを確認しました。
と言っても、ビルのセキュリティードアの動作パターンは、災害時には開放するなど、様々です。
そこで、今回の実験では、人との共存や災害時の対応を含めた
合計20通りのシナリオ
を用意し、それぞれのケースでロボットと出入り管理サーバーの連携を確認しました。
戸田建設ではロボットと人が共存する「ロボットフレンドリービルディングデザイン」というビジョンを掲げており、2022年8月に設立された「ロボットフレンドリー施設推進機構(RFA)}の設立にも参画しました。(戸田建設のプレスリリースはこちら)
同社は現在、東京・京橋に新本社ビルを建設中で、2024年秋にオープン予定ですが、このビルにも最新の“ロボフレ環境”を整備していくとのことです。人とロボットが同じように行き交うビルは、どんな風になるのか、完成が待たれますね。