被災地をウオークスルー!東北大学が東日本大震災の写真を公開
2012年1月26日

管理人のイエイリです。

東北大学は、東日本大震災に関するあらゆる記録や事例、知見などを収集し、国内外で情報を共有するアーカイブプロジェクト「みちのく震録伝(しんろくでん)」という活動を行っています。

特設ウェブサイトでは、建物の被害地図や3D映像などを公開しています。「未来」とも情報共有することで、今後、発生が予想されている東海・東南海・南海地震への対策にも活用も含め、10年間にわたって被災地の復興を記録し、情報公開していく狙いです。

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みちのく震録伝の特設ウェブサイト(資料:東北大学防災科学研究拠点)

このほど、みちのく震録伝に新しいコンテンツが追加されました。グローバル・サーベイが協力して作成した「エアクルーズ 震災の画像記録」という

 

被災地の記録写真集

 

なのです。

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このほど追加された「エアクルーズ 震災の画像記録」(資料:グローバル・サーベイ)

2011年8月に、東日本大震災で被災した宮城県の女川町や石巻市雄勝周辺の道路上を走行しながら車両の周囲を連続撮影。その写真を地図情報と連動させて表示できるようにしたものです。

サイトにアクセスし、タイトル画像をクリック。次の画面で「地図拡大」のボタンをクリックすると左側に地図、右側に車両の前後の写真2枚が表示されます。地図上には色のついた道路が描かれており、任意の点をクリックすると、その場所に対応した写真が表示されます。

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画面右側の地図で色の付いた道路上をクリックすると、左側にその場所で撮影した写真が表示される(資料:グローバル・サーベイ)

もう一度、「地図拡大」のボタンをクリックして、最初の画面に戻ります。そこで地図上の道路をクリックし、ビデオの再生ボタンのようなものをクリックすると、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

実写によるウオークスルー

 

が体験できるようになっているのです。

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実写によるウオークスルー(資料:グローバル・サーベイ)

被災地はこれから復興が進み、被災状況を記録した連続写真が撮れるのも限られた期間だけです。今後、定期的に写真撮影を繰り返し、蓄積していくことで復旧・復興に至る状況を記録した貴重な資産になりそうです。

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