管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使って効率的に設計を進めるためには、個々の設計者の作業効率を高めると同時に、設計チーム内の風通しをよくしてコラボレーションを円滑に行う必要があります。
そこで設計室では、リーダーが「よし、会議」とばかりに設計室のメンバーを集めて時々ミーティングを行うことになりますが、いいタイミングで会議室が空いてなかったり、別の階に移動したりと、時間のロスにもつながります。
そこで、コクヨグループのコクヨファニチャーは、画期的なサークル型ワークステーション「HARMONii(ハーモニー)」を2月17日に発売することになりました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
180°振り向けば会議
ができるようになっているのです。
「ワークステーション」と聞いて、パソコンのようなものを想像した方もおられると思いますが、コクヨファニチャーの製品ですので、オフィス家具としてのワークステーションです。
サークル型ワークステーション「HARMONii(ハーモニー)」での作業例(写真:コクヨ) |
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くるりと180°振り向けば、すぐに会議に突入 |
個人作業の集中と、チーム内や組織間相互のコミュケーションを両立させるため、デザイナーのグエナエル・ニコラ氏がコンセプトデザインを担当しました。
企業などの開発部門では、課題ごとに複数部門の研究者や開発者などが組織横断的なプロジェクトチームを組み、柔軟なコミュニケーションを図ることで開発スピードの向上とイノベーションを促進するオフィス環境が求められます。
「HARMONii」は、円弧状の天板を複数連結し、隣席と連続したサークル型デスクレイアウトを採用し、普段は外側向きに着席して個人での集中作業やチーム外メンバーとの交流を図ります。
パーティション越しに他部署のメンバーともスムーズなコミュニケーションが図れる |
そしてぐるりと内側に向けば、チーム内メンバーと瞬時に打ち合わせして、チーム内の問題解決が図れます。
製品のバリエーションは、サークルレイアウト4種類(外寸径約4800mmの7人用・9人用、LED照明有・無)と、ハーフレイアウト4種類(半円形状の4人用・5人用、LED照明有・無)、センターテーブル(直径1,200mm/H720mm)、オプションの電源コンセントやPCハンガーが用意されています。
また、プロジェクトチームの人数の増減に対応するため、
天板下の足元はフリー
になっています。
オプションの配線カバーと電源コンセント(左)。天板下のイメージ(右) |
ちなみに、気になるお値段は、メーカー希望小売価格(消費税込)で、サークルレイアウト(7人用/天板単色) が208万995円から、センターテーブル(単色天板)17が100円、ハーフレイアウト(4人用/天板単色)が121万4955円からとなっています。年間販売目標は1億円とのこと。
BIMを設計・施工に導入し、生産性を向上させるためには意匠、構造、設備の納まりや施工手順など、他工種との調整をスピーディーに行い、干渉などの問題を解決していく必要があります。
BIMソフトを使ってネットワーク上で調整することもできますが、時々は設計者同士が顔を突き合わせて協議した方が、お互いの苦労も理解し合えてスムーズに仕事が進みそうですね。
あなたの職場にもいかがでしょうか。