管理人のイエイリです。
「建築BIM・土木CIMで建築・土木業界をつなぐインターフェース企業」を目指すaunは、7月20日、「aun Walker」という新製品を発売しました。
BIMソフトや3次元CADで作成したBIMモデルを読み込み、建物内外のウオークスルーや、デザインや配置の確認、近隣の日影シミュレーションなどを行うためのソフトです。
aun Walkerの機能(資料:aun。以下同じ) |
その価格は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
税込みで14万7000円
という低価格が特徴です。(※別途年間保守料として税込み1万2600円が必要)
読み込み可能なファイル形式は「fbx」「3ds」「skp」の各形式のほか、ArchiCAD用プラグインで書き出す「a3d」形式に対応しています。
これらの形式のデータにより、オートデスクのRevit ArchitectureやグラフィソフトのArchiCADのほか、SketchUpや住宅系3次元CADのデータを読み込み、デザインや位置関係のチェック、近隣への影の検証などが行えます。
また、背景やシーン、雲や雨などを設定して、ビューワー付きファイルに書き出し、施主やプロジェクトメンバーが建物内外を自由に動き回って設計内容を確認することも可能です。
このソフトを使うことによって、ノウハウが詰まったオリジナルのBIMモデルが外部に流出する恐れはなく、またセキュリティー上の理由で従来のBIMモデルビューワーソフトをインストールできないオーナー企業なども、ウオークスルーが行えます。
BiM ARCHITECTS, Inc.の建物データをウオークスルーした例(左)。大容量の3D地図も軽快に動作する。データはジオ技術研究所(右) |
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福井コンピュータのデータを読み込んだ例(左)。NYKシステムズの設備モデルデータを表示した例(右) |
aunの代表取締役社長を務める内公二郎さんは、福井コンピュータやオートデスクという日米の大手CADベンダーで勤務した実績があり、2011年からaunで本格的にBIMソフトの開発に取り組んでいます。このほか大手BIMベンダー出身の社員も活躍しています。
今回、発売されたaun Walkerは、開発成果の一部にすぎないようです。というのも、同社では
さらに高機能な新製品
「aun Innovation Hub」を開発中だからです。
日本の市場と、日米のBIMソフトを知り尽くしたaunが、その機動力を生かして日本の建築や土木分野に、今後、どのような新製品を投入してくるのでしょうか。目が離せません。