管理人のイエイリです。
48時間または96時間という短時間で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を駆使して課題の建物や施設を設計する仮想コンペ、「Build Live」(主催:IAI日本)の季節が今年もやってきました。
2009年から2011年まで、東京や川崎、神戸などの敷地を課題にして開催されてきましたが、今年は
ナ、ナ、ナ、ナント、
千葉県を舞台に
「Build Live Chiba 2012」として開催されることになったのです。
「Build Live Chiba 2012」の公式ブログ(資料:特記以外はIAI日本) |
課題の敷地は、東京湾アクアラインの千葉側取り付け部に隣接する再開発区域で、周囲には業務・物流用地域や商業用地域のほか、田んぼや住宅地、公園用地、水路などがあります。
現状は用途地域の設定が暫定的で第一種低層住居専用地域(建ぺい率30%、容積率50%)となっているため、今回のコンペでは実際とは異なる用途地域、地区計画を設定し、容積率を200%、建ぺい率を80%に引き上げました。
課題の敷地は東京湾アクアラインの千葉側取り付け部近くに設定された |
Google Map上にプロットされた再開発区域 |
Build Live CHIBA 2012課題敷地の用途地域と地区計画
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熱戦の火ぶたは9月26日(水)の18時に切って落とされ、社会人対象の「実務クラス」は28日(金)18時までの48時間、学生対象の「学生クラス」は30日(日)18時までの96時間、耐久レースを繰り広げます。
9月14日の締め切りまでに参加表明をしたチームは実務クラスが3チーム、学生クラスが9チームで、
ナ、ナ、ナ、ナント、
高校生チームが初参加
することになりました。
それは、大阪市立都島工業高等学校のチームです。高校生でありながらBIMのコンペに挑戦しようという勇気は、素晴らしいですね。
以前、この記事の取材で同校を訪れたことがありますが、建築科では3年間のCAD実習があり、3次元CADやCGを使える生徒も多いと聞いていました。日本のBIM界もすそ野が広がってきたことを感じます。
Build Live CHIBA 2012参加チーム
実務クラス 3チーム 学生クラス 9チーム |
Build Live Chiba 2012は、インターネット上で見学することができます。見学したい人は、IAI日本の参加申し込みサイトで手続きするとIDをもらえます。9月28日までに登録した見学者は、「見学者投票」にも参加できますよ。
審査結果は10月25日に東京・有明で開催される建築イベント「ArchiFuture 2012」の会場で発表され、各賞の表彰式が行われます。今年はどんなユニークな作品が生まれるのか、楽しみですね。
昨年開催された「Build Live Kobe 2011」の表彰式。今年はどんな作品が生まれるのだろうか(写真:家入龍太) |