管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3次元CADでの設計に慣れてくると、次は設計した3Dモデルをもとに様々な解析やシミュレーションを行ってみたくなります。
しかし、大規模な解析になるとスーパーコンピューター並みのハードウエアや、高価なソフトが必要となります。たまにしか行わない解析やシミュレーションのために、大きな投資はできないと二の足を踏んでいる人も多いでしょう。
そこでオートデスクは、3次元設計モデルの様々なシミュレーション機能を提供する、「Autodesk Simulation 360」(オートデスクシミュレーション 360)を9月15日に発売しました。
流体解析や伝熱解析のほか構造物フレームにおける強度解析、室内空調の気流解析、ダクト・配管・バルブなどの圧損解析まで、10種類の解析ソフトを
ナ、ナ、ナ、ナント、
クラウド上で利用できる
ようにしたのです。
高性能なハードと専門的なソフトを必要に応じてセットで使えるほか、同時並行で複数の解析を行ったり、解析結果を待つ間に別の業務を行ったりすることもできるので便利ですね。
機能には解析精度を向上させるダイレクトジオメトリ-変換機能やメッシュツール、材料ライブラリ-、運用実績のあるソルバーが含まれています。建築・設備分野でよく使われる通風や自然換気、圧力損失の解析のほか、疲労解析や熱解析、落下テストなど機械分野で使われる機能も使えますので、シミュレーションの幅も広がりそうです。
「Autodesk Simulation 360」(英語版)による作業実行の様子(資料:オートデスク) |
提供される機能 | |
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気になるお値段ですが、年間ライセンス契約になっています。9月15日には英語版がまず発売され、「Autodesk Simulation 360」は年間55万1250円(税込み)で120ジョブまで実行できます。また、「Autodesk Simulation 360 Unlimited」は年間110万2500円(税込み)で
無制限に実行
できます。
また、日本語版は11月以降に提供予定でそれまでは「Autodesk Simulation 360」も無制限に実行できるそうです。
使用頻度の低いソフトやハードは持たず、クラウドで使う時代になってきたのかもしれませんね。