あの建物もBIMだった!アジア3カ国のBIM活用を突撃取材
2012年10月8日

管理人のイエイリです。

日本の建設市場は今、東日本大震災の復旧・復興事業でやや上向きになっている面もあります。しかし、この“特需”が終わると、また右肩下がりで投資も減少していくでしょう。

そこで、今のうちに日本の建設業界もアジアなどへの国際展開の道筋をつけて置くべきではないか、そのための武器としてはやはり言葉の壁を越えられる設計の可視化力をもったBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が欠かせないのでないか、と私は思います。

「BIMを活用した国際展開」という戦略が、日本の建設業界にとっての成長戦略になり得るかどうかを検証するため、思い切った行動に出ることにしました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

2週間のアジアBIM取材

 

を、イエイリが敢行することになったのです。

訪問先はシンガポール、タイのバンコク、そしてベトナムのハノイです。

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2週間のアジアBIM取材で訪問する都市(資料:Google Mapより)

取材先は未定の部分もありますが、日系のゼネコンや建築設計事務所、メーカーのほか現地の官庁や大学、世界的デザインファーム、地元のゼネコンや鉄骨・橋梁工場、ソフトベンダーまで、BIM活用の上流から下流まで、様々な組織を予定しています。

今後、移動しながらアポが決まっていくところもありそうです。取材では日本の建設業界がアジアにおける海外プロジェクトに参入するうえで、BIMはどれだけ効果的なのかを検証したいと思います。

また、鉄骨などの技術は日本が世界で一番進んでいるという話もありますが、その一方でものづくりの方法は世界から見ると技術力の高さがあだとなって“ガラパゴス化”しているという説もあります。

しかし、日本企業が海外プロジェクトに参入して、海外の鉄骨メーカーでものづくりを行う必要が出てきたとき、海外のやり方にスイッチする必要もあるでしょう。その当たりの話もお伝えできればと思います。

この取材のために、昨日の夕方、最初の取材国であるシンガポールに到着しました。市内にはピカピカの地下鉄「MRT」などが走っており、乗客も多く、活気にあふれています。

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活気あふれるシンガポールの屋台街(写真:家入龍太。以下同じ)

海外に取材で出かけるとなると、欠かせないのが現地のガイドブックです。私はよく「地球の歩き方」にお世話になっており、今回も訪問する3カ国分を買い込んできました。

シンガポール編の表紙には、ケータイのCMでもおなじみとなった3棟ビルを橋のようにまたいだ空中庭園やプールでおなじみの「マリーナ・ベイ・サンズ」のイラストが載っています。

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「地球の歩き方」シンガポール編の表紙にある「マリーナ・ベイ・サンズ」のイラスト

この施設の設計、施工にも、

  

BIMがフル活用

 

されていたのです。

シンガポール滞在中には、詳細設計を担当した設計会社や鉄骨を製作したファブリケーターなどにも取材します。そこには日本人もかかわっているようです。

取材の様子は、これからも毎日、現地からお伝えしていきますので、お楽しみに!

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