iPadとARを活用!幻の安土城を現地で見るバーチャルツアー
2012年11月7日

管理人のイエイリです。

織田信長が築いた安土城は、かつて大型の天守を備えた堂々たる城でした。当時は威容を天下に誇示するため、ライトアップも行われたとか。しかし、今では石垣の一部などが残るだけで、当時の面影はほとんど分かりません。

そこで滋賀県近江八幡市では、昔の安土城をバーチャルに復元する「バーチャルリアリティー安土城プロジェクト」を進めてきました。大阪大学大学院工学研究科の福田知弘准教授をチーフとして、バーチャルリアリティー(VR)や拡張現実感(AR)を使って、当時の威容を甦らせようというものです。

その成果が10月30日、天下にお披露目されました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

iPadで幻の安土城を見る

 

バーチャル体験ツアーが開催されたのです。

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iPad上に映し出された安土城のVR(左)と体験ツアーの募集チラシ(右)(写真・資料:福田知弘氏。以下同じ)

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ガイドの案内を聞きながらiPadをのぞき込むツアー参加者たち

約10人の参加者にはARシステムがインストールされたiPadが2人に1台貸し出され、近江牛や地産スイーツなど地元のグルメを堪能しながら安土城周辺を町歩きしました。

そのところどころにあるスポットで安土城があった山にiPadを向けると、昔の安土城の姿が現在の景色の中に浮かび上がるというものです。

今はなき天守や壮大な石垣などを現地で見ると、そのスケールや町からの見え方がよく分かり、当時にタイムスリップしたように当時の栄華をしのぶことができそうですね。

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安土城のあった山にiPadを向けるとARで当時の安土城の栄華が甦る

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大手門前の風景(現在)
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VRで作った大手門前の風景(当時)

今回の体験ツアーは開発中のARシステムのモニターという位置づけで行われました。来年度以降、近江八幡市では個人の携帯端末にもシステムをダウンロードできる仕組みを作り、観光客などが利用できるようにするそうです。

この実験は、マスコミの注目も集め、

 

多くの新聞にも写真入り

 

で掲載されました。

画像とともに、各国語による音声案内がスポットに応じて出るようにすれば、一人でも楽しめそうですね。いろいろな旧跡や観光地で、このようなシステムができると面白いですね。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使った建設業の新ビジネスになるかもしれませんよ。

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