管理人のイエイリです。
学生チームがBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)とVR(パーチャルリアリティー)を駆使し、課題の作品をデザインする仮想コンペ、「Virtual Design World Cup 第2回学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド」の結果発表と表彰式が11月21日、東京で行われました。
課題は、東京、神戸~大阪、福岡のいずれかの海面に海上都市を設計する、というものでした。単なる埋め立てではなく、サステナブルなコンセプトや生物多様性、津波や災害の克服といったこともテーマになっています。
今回は世界8カ国の36チームがエントリーしましたが、10月末の予選選考で9チームが残り、その後審査員によるVR-Cloudを活用した1次審査と最終審査が行われました。
最終審査会の様子(写真:家入龍太) |
その結果、見事、最優秀賞である「ワールドカップ賞」の栄冠に輝いたのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
芝浦工業大学のチーム
「SWD LAB」だったのです。
同チームの作品は「Noah's Ark -Tokyo 2050」というもので、東京湾に船のような人工島を造るという案でした。海底の自然環境への配慮や、自然エネルギーの多角的な活用、そしてBIMならではのデザイン検討などに高い評価が集まりました。
最優秀賞を受賞したチーム「芝浦工業大学 SWD LAB」の「Noah's Ark -Tokyo 2050-」(資料:芝浦工業大学 SWD LAB) |
芝浦工業大学と言えば、BIMの仮想コンペ「Build Live」シリーズでも常連チームで、過去に優勝したこともあります。今回のコンテストでも、同大学からもう1チーム「芝浦工業大学 ANT」が参加して、見事、チャレンジング賞を受賞しています。
また、日本大学も健闘し、3チームが優秀賞、アーヒポリス賞、シビルデザイン賞を受賞しています。その他、入賞した各チームの作品もユニークなものがそろっています。入賞作品をご覧ください。
表彰式では、テレビ番組でおなじみの
阿部祐二氏がプレゼンター
を務め、会場を大いに盛り上げました。
審査員席から見た授賞式の様子(写真:福田知弘氏) |
このコンテストは来年も行われ、エントリーは2013年5月1日~9月30日、作品応募は10月1日~10月21日、そして表彰式が11月21日に行われることになっています。学生の皆さん、腕試しにぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。