管理人のイエイリです。
トータルステーションでの測量を効率的かつ正確に行うために欠かせないのが、望遠鏡の視準線を「ターゲット」となるプリズムに素早く合わせる作業です。
トプコンが1月に発売する新型トータルステーション、自社ブランドの「DSシリーズ」と、SOKKIAブランドの「DXシリーズ」は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
人間の視力と同等以上
の自動視準機能を搭載。暗がりややぶなど視認性が悪い場所でも確実にプリズムを捕捉する機能が付いているのです。
トプコンブランドの「DSシリーズ」(左)とSOKKIAブランドの「DXシリーズ」(写真・資料:トプコン。以下同じ) |
プリズムを正確に狙うためには、トータルステーションをプリズムのある方向に向けてトリガーキーを押すだけです。
データコレクタ「SHC250」を組み合わせると、Bluetoothクラス1によって300mの長距離通信ができるので、プリズム側に観測技術者が立ち、DXシリーズ側では作業者がプリズムを概略視準するだけで操作できます。
プリズム側のデータコレクタには、属性情報の入力やグラフィック表示での測設誘導など、確実で効率的な観測作業が行えます。
このほか、広範囲をカバーする2軸自動補正機構や、「JIS保護等級IP65」に準拠した防水防じん性能を搭載。標準の使用温度範囲は-20~+50℃と、タフな仕様になっています。
両シリーズはさらに、
クラウドサービスを活用
した世界初のユーザーサポートシステム「TSshield」に対応しています。製品の稼働時間などをサービーに蓄積し、管理したり、ソフトウエアをアップデートしたりなどをオンラインで簡単に行えます。
TSshieldのイメージ図 |
なお、これらのトータルステーションを土木分野で使う時には、新技術活用システムの「NETIS」に登録されている「3次元設計データを用いた計測及び誘導システム」として活用でき、総合評価方式の審査で技術点の向上や、施工後の工事成績評定点の加点対象になるそうです。