管理人のイエイリです。
「おー、いいBIMソフトじゃないか」───臨場感あふれるリアルなセリフ回し、爆笑する会場。
1月24日、東京・八重洲で国産BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ベンダー10社が開催した「J-BIM連携フォーラム2013 in TOKYO」のプレゼン、「Japan-BIM連携の実演」は、約200人の参加者で埋まった会場が時々、笑いの渦に包まれるユニークなものでした。
「J-BIM連携フォーラム2013 in TOKYO」で行われたプレゼンテーション「Japan-BIM連携の実演」は(写真:家入龍太) |
というのも、福井コンピュータアーキテクトのBIMソフト「GLOOBE」を中心とした国産BIMソフトがデータ連携しながら企画から意匠設計、構造計算、設備設計を行い、さらに見積もり・積算や環境解析までに至る一連の作業を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
寸劇形式で公演
したからなのです。
劇団「J-BIM」の皆さんは、顧客の無理な要求にもめげず、BIMソフトを駆使しながら3日間ほどで施工図まで完成させる過程を、臨場感あふれるセリフまわしで演じていました。
劇団「J-BIM」の皆さん(写真:家入龍太) |
J-BIM連携フォーラムのウェブサイト。「寸劇動画」のリンクをクリックすると大阪公演の動画が見られます(資料:J-BIM連携フォーラム) |
実は、この日の公演は昨年(2012年)11月20日に大阪で行った公演に続く2回目のものでした。初回の様子はJ-BIM連携フォーラムのウェブサイトに動画で紹介されていますので、誰でもご覧になれます。その一部始終を紹介しましょう。
かなりの突貫作業ですが、3日目に施工図とともに積算もできることを寸劇では紹介しています。
海外に比べて、日本のプレゼンは地味でおとなしいイメージがありましたが、寸劇形式にすることで超、面白くなりますね。
劇団の皆さんも、東京公演に備えて、
練習に余念がなかった
とのことです。
午後のパネルディスカッションでは、BIMモデルを基にコストの内訳を自動的に計算し、比較するデモも行われました。今年の春にも、この機能を搭載した製品が登場するそうです。
これまで、国内ユーザーのニーズを採り入れて独自に発展してきた国産ソフトが、BIMと連携することで新しいパワーを生み出しそうです。今後のJ-BIM連合の動きから、ますます目が離せなくなりそうですね。