管理人のイエイリです。
昨年3月、創業100周年を迎えたヤンマーは、創業の地である大阪・梅田にヤンマー新本社ビルを建設することになり、1月29日に起工式が行われました。
このビルには、ヤンマー製のガスヒートポンプエアコン・マイクロコージェネレーションといった環境性能に優れた空調機器のほか、太陽光・太陽熱発電システム、自然採光用ボイドや外壁ルーバー、壁面緑化など、最新の環境技術が導入されています。
これらの機器や発電システムを、ヤンマーが独自に開発した省エネ運転システムで最適に制御します。
その結果、ヤンマーのオフィスフロアにおける竣工時のCO2排出量は一般的なオフィスビルに比べて、
ナ、ナ、ナ、ナント、
57%も削減できる見込み
だそうです。
最新の環境技術が満載のヤンマー新本社ビル完成イメージ(資料:ヤンマー) |
ビルは鉄骨・鉄筋コンクリート造の地下2階・地上12階建てで、延べ床面積は約2万1000m2の規模です。5階には中間免震構造を採用し、災害対策を強化しました。完成は2014年10月の予定です。
うち、地下2階から地上4階は商業ビルのフロア、地上6階から最上階はヤンマーグループ本社のオフィスになります。
これからの100年の公開にこぎ出す「ヤンマーブランドの象徴」として、ビルの外観は船の船首をイメージした大胆でおしゃれなデザインを採用しました。
船の船首をイメージした外観(資料:ヤンマー) |
大阪市では、家庭やオフィスビルから排出されるCO2が50%以上を占めているそうです。そこで、大阪市では2011年4月から同市独自の建物の環境性能総合評価指標である「CASBEE大阪みらい」を実施し、5000m2を超える新築建築物に届け出を義務づけるとともに、300m2以上~5000m2以下の新築建築物も任意届け出の対象として拡大しました。
ヤンマーグループ新本社ビルでは、様々な環境対策を施したした結果、CASBEE大阪みらいの
最高となるSランク
を実現する計画です。
CASBEE大阪みらいのパンフレット(資料:大阪市) |
このビルは「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」を目指して計画されたそうです。完成後も新たに開発された新技術を導入するなどして、真のZEBを実現していってほしいですね。