管理人のイエイリです。
大塚商会が運営する「CAD Japan.com」というウェブサイトでは、インターネット上でBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)用ソフトの最新動向や使い方などを学べる「オンラインセミナー」を行っています。
数値流体解析(CFD)ソフトを開発・販売する環境シミュレーションは1月25日、「進化する『WindPerfect DX』の新たな搭載機能とは?」というオンラインセミナーを行いました。私はその取材で、その収録に立ち会うことができました。
場所は東京都千代田内のあるビル。厳重にセキュリティーが施された大塚商会のオフィスの一角に、オンラインセミナーの収録場所はありました。
それは想像以上に本格的なもので、
ナ、ナ、ナ、ナント、
防音完備のスタジオ
だったのです。
スタジオ内の中央にはテレビの報道番組のキャスターが座るようなテーブルと背景幕、ビデオカメラに照明、アーム付きマイクが並んでいました。
東京都内のあるビルに設けられた本格的なスタジオ。壁面には防音が施されており、外部の騒音をシャットアウト(写真:家入龍太。以下同じ) |
スタジオの隣には大きなガラス窓越しに調整室があり、これまた本格的なミキサーやオンライン配信装置がずらりと並んでいます。スタジオと調整室の間はマイクでやりとりするようになっています。
スタジオに隣接する調整室 |
午後2時のセミナー開始前になると、セミナーの受講者が続々とオンラインセミナーのシステムにログインをし始め、調整室ではログインした受講者数もリアルタイムで分かります。
オンラインセミナーの配信はブイキューブの「V-CUBE」というWEB会議システムを使っています。画面には講師の表情やパワーポイントやソフトの画面などがリアルタイムで表示され、講師の声も聞こえるので、まるでホンモノのセミナー会場で受講しているようなリアルさです。
講師用のオンラインセミナー画面 |
オンラインセミナーのいいところは、インターネットとWEBブラウザーさえあれば、地球上、どこからでも受講できることです。チャットのようなシステムで、受講者から講師に向けて質問や感想なども送れます。セミナー会場に出掛ける時間がかからず、セミナーが終わるとすぐに仕事に戻れるのも効率的ですね。
もう一つ、いいところは、スケジュールが合わずに“生放送”を見逃したときも、
オンデマンド放送で視聴
できることです。
「CAD Japan.com」サイトの一番下に「過去のオンラインセミナー」というリンクがありますので、これをクリックするとオンデマンドで視聴できる過去のセミナー一覧が出てきます。その中から気に入ったものを選ぶと、いつでもどこでも過去のセミナーが見られます。
CAD Japan.comサイトから過去のオンラインセミナー一覧を開く(資料:大塚商会。以下同じ) |
過去のセミナー画面。セミナーの概要や“生放送”されたときの日時、講師などがまとめられている |
オンデマンド放送を再生したところ |
BIMやCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)といった専門的なソフトやハードの場合、会場を借りてリアルにセミナーを開いても、全国各地に散らばる受講者を同じ日時、同じ場所に集まってもらうことは容易ではありません。
その点、オンラインセミナーならセミナーの時間さえ合えば、どこからでもアクセスできます。移動のためにCO2も排出しないので環境にもやさしいシステムですね。今後、ますますユーザーが増えることを期待しています。