チップ額も情報共有!米国乗り合いタクシーの徹底IT活用
2013年6月19日

管理人のイエイリです。

ただいま、取材のため米国に来ています。私のように一人で行動する者にとって、空港に降り立った後にまず心配しないといけないのが、ホテルへの交通手段です。

タクシーは1人だと割高だし、路線バスは安いけど面倒だし、メトロはわかりやすいけど駅からホテルまでが少し遠かったりします。また、ぼったくりタクシーなどもあるので心配です。

そんなとき、便利なのが乗り合いタクシーです。同じ方面のホテルに行く客をまとめて1台のワゴン車で送り届けるもので、料金も定額でタクシーの半額程度とリーズナブルです。

いろいろなホテルに寄るため、回り道もしますが、ホテルの前まで送り届けてくれるので楽ちんです。

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空港とホテルを結ぶ乗り合いタクシー「スーパー・シャトル」(写真:家入龍太。以下同じ)

これまでは空港にあるシャトルの乗り場で行き先を係員に告げて乗ることが多かったのですが、IT化でかなり便利になりました。

例えば「スーパー・シャトル(SuperShuttle)」という会社は、空港からホテルへ、またはホテルから空港へ行くときも、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ウェブサイトで予約

 

できるようになっているのです。

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「SuperShuttle」のウェブサイト(画面:SuperShuttle。以下同じ)

で、実際にこのウェブ予約サービスを使ってみました。

タクシーの場合、ホテルから空港に行くときには迎えに来てもらう時間を自分で決めなければいけません。空港までの距離や所要時間をよく理解していないと、遅れそうになったり、大幅に時間が余ったりします。

その点、スーパー・シャトルの予約サービスは、乗る飛行機の便名とホテルの住所から、最適なシャトル便の迎車時刻を自動的に表示し、選べるようになっているのです。

ホテルの住所はホテル名を選ぶだけで入力できます。また、ホテル以外の場合は住所を直接入力できますので、知人宅などに泊まったときにも柔軟に使えます。

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乗る便の便名、出発時刻を入力する

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ホテルの名前を入力する。似たホテルが複数ある場合は選択肢が表示されるので選ぶだけ
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 便の種類を選ぶ。乗り合いでなくグループ専用で1台を手配することも可能です

また、空港からホテルに行く便を予約するときも同じように到着便の時刻と行き先のホテル名を入力するだけで、OKです。

代金の支払いはクレジットカードで行い、予約が完了すると7ケタの予約番号が発行されます。

ウェブサイトから入力した情報は、シャトル便のドライバー脇に備え付けられたモニターに表示され、ドライバーはこの情報に従って乗客を迎えに行き、空港へと送り届けます。

モニター画面を見てみましたが、乗客ごとの乗降場所のほか、クレジットカードで払ったチップの額まで表示されているのには驚きました。

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ドライバー脇に設置されたモニター(写真:家入龍太。以下同じ)

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モニターに表示された私の情報。チップとして2ドル払ったことまで表示してあった

ホテルに迎えに来てもらうとき、心配なのがちゃんと時間通りに来てくれるかどうかですが、この予約番号があると

 

WEBでシャトル便の位置

 

がリアルタイムでわかるのです。

同社ウェブサイトには「マイシャトル(My Shuttle)」というコーナーがあり、ここから「Where's My Van?」を選んで予約番号を入れると、現在、予約したシャトル便がどこを走っているのかが時々刻々とわかり、安心できます。

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iPhoneで見たシャトル便の位置。赤い丸がシャトル、青い丸がホテル(写真:家入龍太。以下同じ)

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予定通り、ホテルに到着したシャトル便

ウェブサイトで入力した情報がネットを通じてシャトル便のドライバーから乗客自身まで配信され、それぞれの目的に有効利用されているのはITの威力と思いました。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーションモデリング)も、このような精神で情報共有のメリットを生かしたいですね。

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