まさにロボの目!映像から人や車両を瞬時に見分ける実験キット
2013年11月14日

管理人のイエイリです。

人やクルマを自動的に見分けるシステムとしては、人感センサーや車載レーダーなどがありますが、特定の位置にあるものしか認識できません。

そこでゼットエムビー(東京・文京区)は、広い範囲に存在する人や車両を見分ける技術を開発し、誰でも試してみられる「RoboVision Single実験キット」を発売しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

カメラの映像を画像処理

 

して、人やクルマの存在がわかるのです。

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映像から歩行者を認識した例(写真・資料:ゼットエムビー。以下同じ)

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 前方を走るクルマを検出した例

この技術はクルマの自動運転用に開発されたもので、歩行者や先行車両の姿をパターン認識によって見分けるものです。

システムはパターン認識によって検出したい人やクルマなどの特徴を覚え込ませる「学習部」と、カメラの画像と照らし合わせて検出する「検出部」からなっています。

パターン認識には「サポートベクターマシン(SVM)」という最近注目されている技術を使っています。

20131114-image1.jpg

検出したいものの学習から検出までの流れ

そして、カメラの映像を画像処理するエンジンには、

 

グラフィックボード

 

を使っているのが特徴です。

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画像処理に使うグラフィックボード

実験キットは64ビットのLinux/Ubuntu用で、WEBカメラとGPU、そしてソフトや歩行者や車両のサンプルトレーニングデータが含まれています。

価格はグラフィックボードに「NVIDIA Geforce GTX 650 Ti(CUDA コア数(SP):768)」を使ったキットが33万円、「NVIDIA Geforce GTX TITAN」を使ったキットが47万5000円です。

検出したい映像に作業員や重機などを使い、学習させることで工事現場の安全管理にも使えそうですね。映像だけで目的のものを検出できるので「ロボットの目」として警備など、様々な用途に応用できそうです。

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