壁裏の配管も発見!iPhoneを赤外線カメラにする「FLIR ONE」
2014年1月20日

管理人のイエイリです。

iPhoneはアタッチメントを付けると舗装診断装置レーザー距離計水質検査機器太陽光シミュレーターなど、建設現場で使える様々な測定器になります。

今回、さらに強力なアタッチメントが登場することになりました。米国のFLIRシステムズ(FLIR Systems)社が発表した「FLIR ONE」というものです。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

iPhoneを赤外線カメラ

 

に変身させることができるのです。

20140120-image01.jpg 20140120-image02.jpg

iPhoneを赤外線カメラに変身させる「FLIR ONE」の外観(写真・資料:FLIR Systems。以下同じ)

20140120-image04.jpg
「FLIR ONE」の構造

着脱式ケースに赤外線カメラを搭載したもので、カメラの視界を光ではなく温度分布として可視化し、iPhoneの画面に表示してくれるものです。iPhone5またはiPhone5sに対応しています。

建物の中を赤外線カメラで見てみると、肉眼ではわからなかった様々なことがわかるのに驚かされます。まずは、水もれや結露などでぬれている場所です。ここは周囲に比べて温度が低いので、赤外線カメラで見ると一目瞭然ですね。

20140120-image06.jpg 20140120-image07.jpg

照明器具周辺の水もれ被害個所(左)。カーペットのぬれているところ(右)

壁を見てみると、柱が入っている部分は断熱材が入っている部分に比べると熱が逃げやすい「ヒートブリッジ」になっているので、温度が違います。これを利用して何かを取り付ける時に柱材の位置を発見できて便利です。

また、壁裏に温水配管などがあると、その配管ルートも一目瞭然です。配管の補修工事などでは、壁を撤去する部分を最小限にできそうですね。

20140120-image08.jpg

壁裏の「ヒートブリッジ」も一目瞭然

20140120-image10.jpg 20140120-image09.jpg
壁裏の間柱の位置(左)や、温水配管のルート(右)もよくわかる

このほか、

 

暗闇で侵入者や動物

 

などを発見するのも簡単なので、セキュリティー分野でも使えそうです。

20140120-image11.jpg 20140120-image12.jpg

暗闇に潜む侵入者(左)や動物(右)も簡単に発見

価格は、Touch Labの記事によると350ドル(約3万7000円)とのことです。まだ発売はされていないようですが、FLIRシステムズ社のウェブサイトで登録しておくと、発売時にすぐ入手できるように連絡してくれるとのことです。

また、同社はこの赤外線カメラアタッチメントの開発ツールも提供を予定しており、サードパーティーも様々な対応アプリを開発できます。

建設分野でも住宅の省エネ診断やコンクリートの浮き発見器など、様々な用途のアプリが登場することを期待したいですね。

(Visited 12 times, 1 visits today)

Translate »