管理人のイエイリです。
11月14日の当ブログで、北海道奈井江町の地方ゼネコン、砂子組がWindows搭載の全自動ブルドーザーを導入した河川工事現場を紹介しました。
同社はブルドーザーのほか、Windows7を搭載した「3Dマシンガイダンス」装置付きのパックホーもこの現場に投入しました。
「3Dマシンガイダンス」とは、設計面とバケットの位置を運転室のモニター画面に表示するだけの装置です。
砂子組はこのバックホーを
ナ、ナ、ナ、ナント、
土量の計測
に使いました。
この現場では堤防盛り土用の土を、粘性土1に対して砂質土1.5の割合で混ぜて改良しました。
この混合比を正確に守るため、粘性土を平らに積み上げ、その上に60cmの高さで砂質土を敷きならします。
そしてバケットの代わりに攪拌(かくはん)装置を付けたバックホーを深さ100cmまで土砂の山に差し込んでかき混ぜます。
すると粘性土が高さ40cm分混合され、粘性土40:砂質土60、つまり粘性土1:砂質土1.5の割合で混合された土ができるというわけです。
3Dマシンガイダンスを使うことで、各層ごとに攪拌深さを示す「丁張り」という仮設の標識を設置する必要がなくなりました。また、攪拌した範囲が運転席のモニター画面に表示されるので、攪拌忘れや無駄な二重攪拌がなくなり10~20%の作業効率アップになったそうです。
砂子組は今年、3Dマシンガイダンスより一歩進んで、バケットの自動制御まで行う「3Dマシンコントロール」付きのバックホーを用水路工事に動に有しました。
3Dマシンコントロール付きバックホーを導入したのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
砂子組が国内初
とのことです。
「3Dマシンコントロール」付きのバックホーは、掘削面の3Dデータを運転室のパソコンに入力しておくと、バックホーのバケットが掘削面よりも深く地盤を削らないように自動制御することができます。
そのため、用水路を掘削する工事ではの底の地山を掘りすぎて傷めることなく、キレイに仕上げることが可能です。バックホーによる掘削では、「丁張り」という掘削範囲を示す仮設の標識を現場に設置する必要もないので、作業もスピーディーです。
日本の土木業界では、土木構造物を3Dで設計・施工するCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)が普及しつつあります。砂子組が独自の工夫による取り組みを行っているのは、CIMを自社の強みにしようという積極性を感じますね。