翻訳者が来日!ナント、日本のBIM本が韓国で続々出版されていた
2015年1月13日

管理人のイエイリです。

かつて日経BP社で20年の間、建築・土木関連の記事執筆や本の編集などを行ってきた私ですが、自分の本を出版したのは2012年に書いた「図解入門 BIMの基本と仕組み」(秀和システム)が初めてでした。

昨年、この本について後日談がありました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

韓国語版が出版

 

されていたのです。

「図解入門 BIMの基本と仕組み」の韓国語版(左)と日本語版(右)(写真:家入龍太。以下同じ)

「図解入門 BIMの基本と仕組み」の韓国語版(左)と日本語版(右)(写真:家入龍太。以下同じ)

韓国語版を出版してくれたのは、ソウルにある建築専門の出版社、技文堂です。もちろん、日本の秀和システムとの正式契約で実現しました。

そして、先週、この本を韓国語に翻訳してくれた建築家、金明根さんが来日しました。

韓国語版と日本語版の「BIMの基本と仕組み」を手にする訳者の金明根さん

韓国語版と日本語版の「BIMの基本と仕組み」を手にする訳者の金明根さん

金さんはソウルで建築設計事務所と、BIMソフト「Revit」の教育を行う会社を経営しているそうです。

先週、東京でお会いしたとき、金さんはノートパソコンを持参し、韓国での様々なBIMプロジェクトについて紹介してくれました。

韓国でもBIMは普及しており、2016年から公共施設の設計でBIM化が義務づけられるとのこと。日本もうかうかしていられませんね。

ノートパソコンで韓国のBIM事情を特別プレゼン

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BIMのワークフロー

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日経アーキテクチュアのBIM関連記事もチェック

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とても流ちょうな日本語を話す金さんですが、日本語を習ったのは意外に最近で

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

2010年に3カ月

 

ほど、東京で語学研修を行っただけとのことです。

漢字については日韓で共通している部分もありますが、この短期間で日本語をマスターしたというのに驚きました。

この本を訳したときは、読みながらスマホで入力していったそうです。

スマホで作文する金さん

スマホで作文する金さん

韓国語版の本に日本語でサインをいただきました

韓国語版の本に日本語でサインをいただきました

金さんは2010年に語学研修で来日した際に、日建設計の山梨知彦さんが書いた「業界が一変する BIM建設革命」に出会って持ち帰り、韓国語版を出版する際に翻訳を担当したそうです。

日韓のBIMの架け橋として、金さんは今後、重要な役割を果たしていきそうですね。そして、韓国のBIMプロジェクトも突撃取材をしたくなりました。ぜひ、今年中に実現したいです。

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東京駅・銀の鈴待ち合わせ場所で

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