管理人のイエイリです。
5月14日から16日(現地時間)、米国・アトランタでアメリカ建築家協会の全米大会(AIA Convention 2015)が開催されています。
それに先立つ13日の夜、AIA TAP(Technology in Architectural Practice)委員会が主催する恒例のBIMアワード授賞式がアトランタ市内で開催されました。
2005年に始まったこの賞は、今回で早くも11回目となります。そこで今回からはあえて「BIM」の文字をなくして「イノベーション・アワード(AIA TAP Innovation Award)」と名前を変えて行われました。
BIMだけでない新技術や新手法の導入によって設計から施工、維持管理までのライフサイクルを通じて、建設プロジェクトの生産性を高め、データによる管理手法を進化させることを狙っています。
その精神は、トロフィーにも表れていました。
司会のスティーブ・ハーガン(Stephen Hagan)さんが手にしたトロフィーは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dプリンターで製作
されたものだったのです。
今回のイノベーション・アワードの受賞者は次の4組でした。
Exemplary use in a Small FirmAward Recipient
Point B Design |
Stellar ArchitectureAward Recipient
Emerson College Los Angeles |
Delivery Process ExcellenceAward Recipient
Interdisciplinary Science and Engineering Lab |
Delivery Process ExcellenceHonorable Mention
Collaborative Life Sciences Building |
優秀な建築作品に贈られる「Stellar Architecture賞」には、モーフォシス・アーキテクツが設計したエマーソン・カレッジ・ロサンゼルスに授与されました。
アルゴリズミックデザイン的な手法で外装材の配置や設計、製作などを行っているのが特徴です。
また、中小企業の模範的なBIM活用に贈られる「Exemplary use in a Small Firm賞」には、ポイントBデザインが設計したDブリッジに授与されました。
こちらの作品も、アルゴリズミックデザイン的な手法で橋全体を曲面で構成したものとなっています。
パーティー形式で和やかな雰囲気で行われた授賞式には、
米国のBIM界をリード
する“スーパースター”たちが駆けつけました。
その中で、“海外”からの参加者は私を含めて日本勢くらいで、授賞式にインターナショナルな雰囲気を添えました。
受賞作品の詳細につきましては、今後、追っていきたいと思いますので、ご期待ください。