トロフィーは3Dプリント!11回目のAIA BIMアワードからBIMが消えた
2015年5月15日

管理人のイエイリです。

5月14日から16日(現地時間)、米国・アトランタでアメリカ建築家協会の全米大会(AIA Convention 2015)が開催されています。

それに先立つ13日の夜、AIA TAP(Technology in Architectural Practice)委員会が主催する恒例のBIMアワード授賞式がアトランタ市内で開催されました。

2005年に始まったこの賞は、今回で早くも11回目となります。そこで今回からはあえて「BIM」の文字をなくして「イノベーション・アワード(AIA TAP Innovation Award)」と名前を変えて行われました。

BIMだけでない新技術や新手法の導入によって設計から施工、維持管理までのライフサイクルを通じて、建設プロジェクトの生産性を高め、データによる管理手法を進化させることを狙っています。

その精神は、トロフィーにも表れていました。

 

新装なったAIA イノベーション・アワードのトロフィーを手にする司会のスティーブ・ハーガンさん(写真:特記以外は家入龍太)

新装なったAIA イノベーション・アワードのトロフィーを手にする司会のスティーブ・ハーガンさん(写真:特記以外は家入龍太)

 

司会のスティーブ・ハーガン(Stephen Hagan)さんが手にしたトロフィーは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dプリンターで製作

 

されたものだったのです。

3Dプリンターで製作されたトロフィー

3Dプリンターで製作されたトロフィー

今回のイノベーション・アワードの受賞者は次の4組でした。

 20150515-image4  20150515-image1
Exemplary use in a Small FirmAward Recipient

D-Bridge

Point B Design

Stellar ArchitectureAward Recipient

Emerson College Los Angeles
Morphosis Architects

 20150515-image3  20150515-image2
Delivery Process ExcellenceAward Recipient

Interdisciplinary Science and Engineering Lab

Ayers Saint Gross

Delivery Process ExcellenceHonorable Mention

Collaborative Life Sciences Building
SERA Architects and CO Architects

優秀な建築作品に贈られる「Stellar Architecture賞」には、モーフォシス・アーキテクツが設計したエマーソン・カレッジ・ロサンゼルスに授与されました。

アルゴリズミックデザイン的な手法で外装材の配置や設計、製作などを行っているのが特徴です。

Stellar Architecture賞の受賞者。右から2番目は今回の審査委員長を務めたジェフリー・オーレット(Jefferey Ouelette)さん

Stellar Architecture賞の受賞者。右から2番目は今回の審査委員長を務めたジェフリー・オーレット(Jefferey Ouelette)さん

また、中小企業の模範的なBIM活用に贈られる「Exemplary use in a Small Firm賞」には、ポイントBデザインが設計したDブリッジに授与されました。

こちらの作品も、アルゴリズミックデザイン的な手法で橋全体を曲面で構成したものとなっています。

Exemplary use in a Small Firm賞の受賞者とジェフリーさん(中央)

Exemplary use in a Small Firm賞の受賞者とジェフリーさん(中央)

パーティー形式で和やかな雰囲気で行われた授賞式には、

 

米国のBIM界をリード

 

する“スーパースター”たちが駆けつけました。

その中で、“海外”からの参加者は私を含めて日本勢くらいで、授賞式にインターナショナルな雰囲気を添えました。

米国のBIM界をリードするスーパースターたちも大勢参加

米国のBIM界をリードするスーパースターたちも大勢参加

会場には日本勢としてエーアンドエーの佐藤和孝さんの姿も

会場には日本勢としてエーアンドエーの佐藤和孝さんの姿も

イエイリも米国BIM界の重鎮、キモン・オーヌマ(Kimon Onuma)さんとツーショット
イエイリも米国BIM界の重鎮、キモン・オーヌマ(Kimon Onuma)さんとツーショット

受賞作品の詳細につきましては、今後、追っていきたいと思いますので、ご期待ください。

(Visited 3 times, 1 visits today)

Translate »