部屋の写真と家具の3Dモデルを自動合成!CTCのネットカタログ用クラウド
2015年8月21日

管理人のイエイリです。

最近は、ネット販売でいろいろな商品が買えるようになりました。大きなものでは家具やシステムキッチン、そして住宅そのものまでがネット販売の対象になっています。

しかし、家具やシステムキッチンなど、大きなものは自宅のデザインと調和しているかどうかを事前に確認しておきたいと思うのが、消費者の心理です。

そこで伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、消費者が商品購入前に配置イメージや使用イメージを視覚的に確認できるクラウド型の3Dビジュアライゼーション、「VividPlatform(ヴィヴィッドプラットフォーム)」の提供を8月18日に開始しました。

消費者が居間やキッチン、住宅建設予定地などの写真をウェブサイトからアップロードすると、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

写真と商品が自動合成

 

されて、部屋に置いたときなどのサイズ感やデザインの調和などを手軽に確認することができるのです。

クラウド型の3Dビジュアライゼーション、「VividPlatform」(資料:伊藤忠テクノソリューションズ)

クラウド型の3Dビジュアライゼーション、「VividPlatform」(資料:伊藤忠テクノソリューションズ)

家具やシステムキッチンは、各構成部品の組み立て方に複雑なルールがある場合もありますが、消費者は画面上の直感的な操作で商品を組み立て、部屋などに配置することができます。

写真と商品を合成するためには、部屋や建物などの形や大きさを把握する必要がありますが、このシステムでは写真から3D空間情報を計算し、商品の3Dモデルを配置するためのシミュレーション環境を簡単に用意できるようになっています。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のユーザーからみると、こうした写真合成にはまず、部屋の3Dモデルを作らなくてはと思ってしまいがちですが、写真から3Dモデルのようなものを作る技術は要注目ですね。

建設予定地に住宅の3Dモデルを載せて完成予想イメージを検討した例。住宅モデルはファイン提供

建設予定地に住宅の3Dモデルを載せて完成予想イメージを検討した例。住宅モデルはファイン提供

例えば家具メーカーは、このシステムを自社サイトに組み込むと、消費者がタブレット端末で部屋の写真を撮り、それをアップロードするだけで家具と重ね合わせて見ながら色やオプションを変更して購入前に詳細に検討する、といったウェブサイトが簡単に作れます。

その開発期間は、既存のソフトやシステムを使う場合に比べて

 

半分程度で済む

 

そうです。また企業の販売システムやERP(基幹)システムとの連携機能も備えています。

消費者も面白いのでサイト訪問者数や滞在時間の増加が期待でき、商品の販売増にもつながりそうですね。

このシステムは、3DやAR(拡張現実感)関連の分野で高い技術力を持つフィンランドのヴィヴィッドワーク(VividWorks Ltd.)社が開発したもので、CTCは同社と販売代理店契約を締結しました。

CTCでは、このシステムを家具やリフォームのほか、自動車、建築・土木、住宅、産業機械などに関連するメーカー製造業や小売業、そして観光業や教育業など、幅広い分野に向けてサービス展開し、3年間で10億円の売り上げを目指すとのことです。

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