日本の高速道路やトンネル、橋梁などの社会インフラは、これから本格的な高齢化社会に突入します。
これらの構造物の耐震補強工事やリニューアル工事に欠かせないのが、コンクリート内部にある鉄筋や配管などを検知するコンクリートレーダーです。
コンクリート鉄筋探査のパイオニアであるKEYTEC(東京都中央区)はこのほど、“ライバルは皆無”と豪語する新型コンクリートレーダー「ストラクチャスキャン SIR-EZ XT」を発売しました。
その特徴は、コンクリート内部の鉄筋や配管、配線などを
ナ、ナ、ナ、ナント、
3Dで見える化
できる「3D表示モード」があることなのです。
このレーダーはコンクリート内部の探査に、2700MHzという同シリーズで最も高い周波数を使っているため、コンクリート内部の鉄筋などで反射した電波の分解能が高いのが特徴です。
また、搭載しているスクリーンも、6.5インチの高解像度のものを使っているため、従来機種に比べて1.5倍の幅でクリアな画像を表示します。
コンクリート中で検知できるのは鉄筋や塩ビ管、電線管、空洞などです。床版などの厚さも計測できます。また、測定深度10~50cmの範囲で設定できます。
これまでのコンクリートレーダーは、本体の取っ手を握って壁面に押しつけながら測っていたので、低いところや高いところを測るのは無理な姿勢が必要な場合もありました。
そこでこの製品にはオプションとして
操作ボタン付き延長ハンドル
が用意され、近く、発売される予定です。
また防塵(じん)・防水性能は、「IP65」(粉じんが内部に侵入せず、噴流水を受けても大丈夫なレベル)ですので、屋外や水しぶきのかかる場所でも安心して使えます。
こうした製品で、コンクリート内部が見える化できると、誤って補強工事中に鉄筋を切断する心配も少なくなりそうですね。