空からタワークレーン運転士を激写!工事現場を撮ったドローンの取材力
2016年6月6日

管理人のイエイリです。

建設業は今、間違いなくドローン(無人機)のヘビーユーザーの業種と言っても過言ではありません。

その用途は、工事の進み具合を定期的に空撮して記録に残したり、空撮写真から作った盛り土や切り土の3Dモデルで土量計算を行ったりすることが中心です。

和歌山県内で建設中の、京奈和自動車道紀北西道路の雄ノ山高架橋の現場では、工事の紹介ビデオの作成にもドローンを使っています。

ドローンから空撮した京奈和自動車道、雄ノ山高架橋の現場(以下の写真:鹿島、大林組、川田建設・佐藤工業異工種JV)

ドローンから空撮した京奈和自動車道、雄ノ山高架橋の現場(以下の写真:鹿島、大林組、川田建設・佐藤工業異工種JV)

現場には数々のタワークレーンがそびえ立つ

現場には数々のタワークレーンがそびえ立つ

驚くべきはドローンの圧倒的取材力です。地上数十メートルのタワークレーンに迫り、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

空中から運転士を撮影

 

するという驚異のカメラワークを見せているのです。

ドローンによって空中からとらえたタワークレーン運転士の姿

ドローンによって空中からとらえたタワークレーン運転士の姿

現場の紹介ビデオで、こんな迫力ある絵はこれまで見たことがありません。空中を移動しながら画面をパンしているにもかかわらず、画面にはほとんどブレがありません。建設業で活躍するドローンパイロットの技量を見せつけられた感じです。

雄ノ山高架橋は、最大高さ94mの橋脚19本からなる巨大な曲線橋です。そのため、現場の全景を収めた写真や動画を撮るのは至難の業ですが、ドローンを使うと楽に撮影できますね。

別の角度から見た雄ノ山高架橋の現場

別の角度から見た雄ノ山高架橋の現場

桜の花から奥の現場をのぞくように撮影した印象的なシーンも

桜の花から奥の現場をのぞくように撮影した印象的なシーンも

現在、YouTubeで公開されている動画は「魅せる現場編」と「クレーン編」です。

興味深いのはそれぞれのクレーン運転士に運転席でインタビューし、仕事の難しさや面白さについて聞き出していることです。

タワークレーンの運転席から見た風景

タワークレーンの運転席から見た風景

例えば川田・佐藤JV工区のタワークレーン運転士、高橋忍さんの運転席は、まるで空中のオフィスそのものです。壁には作業員の名前を書いた紙が張ってあり、作業時に個人名で呼びかけています。

そして今でもクレーンのアーム先端まで、苦もなく上っていけるそうです。想像しただけでも足がすくみますね。

高橋忍さんの運転席には地上で働く作業員の名前が張ってある

高橋忍さんの運転席には地上で働く作業員の名前が張ってある

また、多数のタワークレーンが同時に作業するこの現場では、クレーンのアームが別のクレーンに接近すると

 

アラームで警告

 

するシステムが備えられています。

タワークレーンのアームが接近するとアラームで警告する

タワークレーンのアームが接近するとアラームで警告する

次回の動画は7月下旬に公開されるとのこと。楽しみですね。

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