管理人のイエイリです。
工事写真や図面、資料のデジタル化に対応するため、工事現場でもLANやファイルサーバーを設置することが当たり前になりました。
現場にサーバーを置いたときには、サーバーの故障や盗難・災害などが発生したとき、データをどのように復旧し、業務を早く再開できるかという問題もあります。
そこで竹中工務店は、各現場事務所に個別に設置してきたファイルサーバーを
ナ、ナ、ナ、ナント、
クラウドサーバーに切り替え
る取り組みを、2016年5月に開始したのです。
新たに着工する現場から、サーバーのクラウド化を順次、開始しており、国内の全作業所の約8割に展開する予定だそうです。
クラウド化に当たっては、NTTコミュニケーションズのプライベートクラウドサービスを利用しています。
その理由は、安全性や将来性、拡張性があることと、通信高度化サービスを提供しているため業務に支障ないレベルで「サクサク」と資料にアクセスできることでした。
現場のサーバーがクラウド化されることで、現場関係者は出先からでも必要な資料をいつても取り出せるようになります。
また、本店や支店とも情報共有が簡単にできるので、合意形成もタイムリーに行えます。
もちろん、ハードの故障や災害に対して冗長化など、万全の体制がとられたクラウドサービスを利用することで、BCP(事業継続計画)の点でも優れています。
竹中工務店では、2014年3月に「グループICT推進室」を設置し、同年4月から
約7000台のモバイル端末
を配備し、ICTを積極活用する「竹中スマートワーク」を推進してきました。
配備されたタブレットやスマートフォンでは、構造図や現場の検査記録、工事写真を電子データでひも付けできる「配筋検査システム」や、バーチャルリアリティー(VR)で完成前に建物の様子を疑似体験できる「VRuno」などが使えます。
以前の現場は、本社や支店のオフィスとは切り離された存在のイメージがありました。
しかし、クラウドサーバーで情報がつながると、現場もリアルタイムに全社と連携する「オフィス」としてのイメージに変わっていきそうですね。