7割が日経平均より上昇!2017年、“BIM/i-Con銘柄”の株価は堅調だった
2018年1月25日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)、i-Constructionなどについての講演をよく頼まれます。

講演依頼を受ける企業もソフトベンダーや建設会社のほか、人材派遣や商工会議所、銀行のほか証券会社などバラエティーに富んできました。

最近、ある証券会社の講演を行ったのですが、最後に“おまけ”としてあるデータを紹介しました。

そのデータというのは、BIM/CIM、i-Constructionなどの関連企業について、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

1年間の株価

 

がどう変わったのかを調べたものなのです。

下記がそのデータです。企業におけるBIM/CIM、i-Construction関連製品・サービスの売上比率などは各社バラバラですが、15社を選び、2016年末と2017年末の株価を調べ、前年比を計算してみました。

ちなみにこれらの15社は、2016年12月にある証券会社で行った講演の際に“関連銘柄”として紹介したものです。

私が挙げた銘柄のなかで、1位はゼンリン、2位は伊藤忠テクノソリューションズ、3位は日本ユニシスでした。

証券コード 企業名 BIM/CIM、i-Construction関連製品 2016年末終値 2017年末終値 前年比
9474 ゼンリン 3D都市モデルデータ 2,126 3,795 179%
4739 伊藤忠テクノソリューションズ CIM-LINK(クラウド)、GEORAMA 3D、Navis+ 3,040 4,890 161%
8056 日本ユニシス 住宅設計3次元CADシステム「DigiD」など 1,470 2,346 160%
4768 大塚商会 BIM/CIMソフト販売、導入支援、コンサルティングなど 5,460 8,640 158%
6301 コマツ ICTバックホー、ICTブルドーザー、Smart-Constructionソリューションなど 2,648 4,078 154%
ADSK Autodesk BIM/CIMソフトの世界的ベンダー 74 105 142%
4356 応用技術 BIM/CIM導入支援サービス、CIM用3次元土木パーツ 547 767 140%
7732 トプコン 3Dレーザースキャナー、MMS(モービルマッピングシステム)、ドローンなど 1,762 2,437 138%
8096 兼松エレクトロニクス CATIA 3D EXPERIENCE 2,507 3,380 135%
7731 ニコン 子会社のニコン・トリンブルが3Dレーザースキャナーなど 1,817 2,270 125%
1433 ベステラ 3Dレーザースキャナーによる計測、ドローンによる空撮・測量、3Dモデリングなど 1,773 2,177 123%
9790 福井コンピュータホールディングス BIMソフト「GLOOBE」、点群処理ソフト「TREND-POINT」など 2,920 3,230 111%
4748 構造計画研究所 インドアマッピング&ナビゲーションプラットフォーム「NavVis」 2,158 2,268 105%
4667 アイサンテクノロジー MMS(モービルマッピングシステム)、CIM対応測量ソフトなど 4,080 3,280 80%
3694 オプティム ICT建機の遠隔支援システム(コマツが導入) 5,370 2,726 51%
  (参考)        
   日経平均株価    19,114.37  22,764.94 119% 

(注)Autodeskの株価はドル、ベステラは調整後株価

この間、アベノミクスなどの影響で日経平均株価も19%ほど上昇しましたが、これら15社のうち、

 

13社の株価が上昇

 

していたことがわかりました。うち、11社は日経平均株価の上昇率を上回っていました。

各社の株価に、BIM/CIM、I-Constructionの効果はどれだけ作用したのか不明ですが、株価は堅調ですね。

これ以外にも関連銘柄はたくさんあると思いますので、興味のある方は研究してみてはいかがでしょうか。

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