管理人のイエイリです。
道路舗装に使うアスファルト合材の工場などでは、ストックヤードに山積みされている原材料の在庫量計測が課題でした。
目視による計測では、誤差や人によってぱらつきが生じるため、棚卸し時には帳簿に記載されている在庫量との乖離(かいり)が生じるという課題がありました。
そこで、大成ロテックと富士通アドバンストエンジニアリングは、山積みされている原材料の体積を、スピーディーかつ正確に測れる「原材料在庫量計測」の手法を開発し、このほど実証実験を開始しました。
原材料の山を、
ナ、ナ、ナ、ナント、
スマホやビデオカメラ
で撮影した画像データを、3Dモデル化して体積を量る方法なのです。(富士通アドバンストエンジニアリングのプレスリリースはこちら)
実証実験は、首都圏にある大成ロテックの合材工場5カ所で、2018年3月6日から同4月28日まで行います。
原材料の種類や材質、形状、そして保管場所が異なる複数の工場で、天候や時刻などの日照条件などを考慮しながら、さまざまなパターンで撮影と検証を行い、測定に影響を与える要因を洗い出します。
そして計測データの精度や操作性などの実用性も検証します。実験には、アイヴィスが技術支援を行っています。
大成ロテックは、この実験を通じて原材料の発注数量や在庫管理を適正化するとともに、産業廃棄物の保管管理などにも活用していきます。
さらには、業務のIT(情報技術)化促進により、
働き方改革をリード
していく方針です。
スマホやカメラで現場を3D化して管理する手法は、最近、建設業で流行っています。例えば、大林組の「スマホ de サーベイ」や鹿島の「配筋検査システム」などです。
働き方改革とITや3Dモデルは、切っても切れない関係にあるようですね。