管理人のイエイリです。
建設現場や維持管理では、移動のムダを減らすために「リモート施工管理」や「遠隔臨場」の導入が増えてきました。
クアンド(本社:福岡県北九州市)が開発・販売する遠隔コミュニケーションツール「SynQ Remote」もその一つ。現場にいる若手技術者を、遠隔地にいるベテラン技術者がスマホやパソコンで同じ画面を見ながら、細かい指示を行ったり、相談したりすることがスムーズに行えます。
一方、通話が終わったあとに待っているのが、報告書作成という地味で手間のかかる仕事です。夕方、現場事務所に戻った後、現場で交わしたやりとりを思い出しながら、写真やコメントを整理し、パソコンで清書する作業が、現場担当者の負担になっていました。
こうした現場担当者のお困りごとに応えて、クアンドは画期的な新機能を追加しました。
SynQ Remoteを通じて交わされた通話の音声や映像をもとに、
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIが議事録を自動作成
してくれる機能なのです。(クアンドのプレスリリースはこちら)
現場での通話内容をAI(人工知能)が自動でテキスト化し、発言者ごとに整理。さらに要点を抽出して議事録を生成してくれるのです。
会話時に表示された現場の映像も、発言に紐づけて議事録化されます。また「配管」や「安全確認」などのキーワードから、録画映像の該当箇所に瞬時にアクセスできるので、動画を再生して探す手間も削減されます。
さらに注目すべきは、2025年10月にリリース予定の
AI報告書作成機能
です。
これは、通話記録をもとに、一連の写真や点検結果などをまとめた報告書を自動生成するものです。その完成度は7割程度と高く、担当者は残りを修正するだけで報告書が完成します。
これまでなら、夕方、事務所に戻ってからパソコンでまとめていた報告書作成作業が不要になるので、そのまま“直帰”することも現実なりそうです。
「SynQ Remote」は遠隔通話アプリから、“現場の記録と報告を自動化するAIシステム”へと進化しつつあるようです。





















