3Dプリンターで鋼製継ぎ手を製作!竹中工務店が新しい木構造を開く
2019年12月23日

管理人のイエイリです。

オランダ・アムステルダムにあるMX3Dは、金属材料を使う3Dプリンターで鋼橋などを製作する技術で知られています。

金属材料を使って鋼橋を製作する3Dプリンター(以下の写真、資料:MX3D)

金属材料を使って鋼橋を製作する3Dプリンター(以下の写真、資料:MX3D)

同社はこのほど、この3Dプリンターを使って、木構造の部材を接続する鋼製継ぎ手を設計・製作することに成功したことを発表しました。

3Dプリンターで製作した金属製継ぎ手の使用イメージ

3Dプリンターで製作した金属製継ぎ手の使用イメージ

このプロジェクトは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

竹中工務店とのコラボ

で実現したのです。(MX3Dの英文リリースはこちら

継ぎ手の大きさは幅450mm、高さ500mmで重さは40kgです。内部の空洞に2.5リットルのモルタルを充てんすると、最大45kgになります。

材料には機械的特性と耐腐食性に優れた「二相混合ステンレス鋼(Duplex Stainless Steel)」を使用しています。

製作された金属製継ぎ手の大きさ

製作された金属製継ぎ手の大きさ

3Dプリンターで造形中の様子

3Dプリンターで造形中の様子

YouTubeに公開された動画を見ると、設計には、自由な形状の3Dモデルを作れるRhinocerosと、同ソフトのパラメトリックデザイン用プラグインソフトGrasshopperを使ったようです。

また、3Dプリンターによる造形には「MetalXL」というソフトウェアを使用し、形状の決定には

造形の効率やスピード

なども考慮されています。

RhinocerosとGrasshopperによる設計

RhinocerosとGrasshopperによる設計

3Dプリンターによる造形の効率やスピードなども考慮されている

3Dプリンターによる造形の効率やスピードなども考慮されている

次の構想は、この継ぎ手を実際の木構造物の構造部材として実用化することです。継ぎ手に使用する材料を減らしつつ、意匠的にも優れた建築空間が生まれそうですね。

継ぎ手を使用した建物の完成イメージ

継ぎ手を使用した建物の完成イメージ

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