p>建設用3Dプリンターによる住宅建設を手掛ける日本の代表的スタートアップ、セレンディクス(本社:兵庫県西宮市)は、2022年に床面積10m2の球形の住宅「Sphere」の建設に成功したのに続き、2023年には床面積50m2の平屋建て住宅「serendix50」を建設するなど、実用化に向けて着々と開発を進めてきました。
そして2025年1月から、3Dプリンター住宅を開発フェーズから販売フェーズへと移行し、3Dプリンター住宅の建設を全国で進めています。
その一環として、同社は種子島の宇宙ヶ丘公園内に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
2棟の3Dプリンター住宅
を建設することになったのです。(セレンディクスのプレスリリースはこちら)
このプロジェクトは、鹿児島県南種子町とJOINXなどが推進する「『宇宙に一番近い島からデジタル人材』種子島宇宙学校プロジェクト拠点施設整備事業」の一環として実施するものです。
セレンディクスは、公園の敷地内に「serendix50」と特別仕様の住宅を建設します。「serendix50」は2024年9月に石川県珠洲市で竣工したモデルと同一のもので、本件で販売2棟目となります。また、もう1棟は特別モデルの平屋建て(延床面積70m2)を予定しています。
これらの3Dプリンター住宅は、島内外の子供たちの交流や研究実験の拠点として活用されます。宇宙科学に関する専門的な学びや企業の研修型ワーケーション、研究活動の場としても想定されています
セレンディクスは、これまでに蓄積した施工ノウハウを生かして、施工例を増やし、
本格的な量産へ
とつないでいく計画です。
同社は300人以上から購入意向表明書を集めているほか、購入希望者からの要望に対応するための新モデルの開発にも着手しています。
またJR西日本の駅舎建て替え工事にも、同社の3Dプリンター技術が導入されるなど、顧客の幅も広がっています。
いよいよ、建設用3Dプリンターは本格的な“量産化時代”を迎えたようですね。