管理人のイエイリです。
コロナ禍で実施を余儀なくされたテレワークや在宅勤務で、会議はZoomやTeams、Skypeなどのオンライン会議が当たり前の時代になりました。
そんな人はマンションの購入を検討するときも、いちいちモデルルームを回るのは面倒くさい、という心境ではないでしょうか。
そこで長谷工グループのデベロップジャパン(本社:東京都港区)は、「Air-DAM(エアー・ダム)」という画期的なシステムを開発しました。
家にするお客さんを、リアルなモデルルームや販売中の物件などに
ナ、ナ、ナ、ナント、
オンラインで案内
し、販売スタッフが応対できるのです。(デベロップジャパンのプレスリリースはこちら)
これまでもマンション販売にオンライン会議システムが使われてきましたが、画面には販売スタッフの顔やカタログなどの資料が映るだけのフツーの会議でした。
その点、Air-DAMは販売スタッフがスマホやタブレットを持ち、カメラマンのように現場を歩き回って中継しながら、お客さんと会話できるリアリティーが違います。
お客さんもまるで現地を訪れたかのような気分で、「ウォークインクローゼットの中を見せて」とか「玄関からリビングを見たらどうなるの?」といったカメラアングルのリクエストができます。
また、異なる場所にいるお客さん同士を同時に接続することできるので、単身赴任中の夫婦が一緒に物件を見て、意見交換をしながら検討することも可能です。
販売側はオンライン接客の予約受付やお客さんへの案内メール配信なども自動化できるメリットがあります。
このシステムは、長谷工グループの総合地所(本社:東京都港区)が分譲中のマンション「ルネ横浜戸塚」(総戸数439戸)に導入し、既に運用中です。(オンライン見学の申し込みはこちらから)
こんなニュースを聞くと、「やっぱり、大手は違うな。われわれ中小には縁のない世界」とお嘆きの工務店や不動産会社もあるでしょう。
しかし、朗報です。このAir-DAMはシステム一式をパッケージ化し、
月額5万円から
の定額課金サービスで、一般企業も利用できるのです。必要な機材はレンタルできます。
最近、公共事業の発注者による現場での立会検査をテレワーク化するシステムが話題になっていますが、このAir-DAMも一般のお客さん向けに使いやすさを追究したシステムと言えそうです。
モデルルームやショールームなどに備えておくと、これまで面倒だからこられなかったというお客さんを、ネットで広い地域から呼び寄せる“逆転の戦略”につながるかもしれませんね。