管理人のイエイリです。
スターツコーポレーションと同グループのスターツCAMは、2017年に建物のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を運用・維持管理段階まで使える「BIM-FM Platform」を開発して以来、着々と対応できる業務を広げてきました。
2018年には「BIM-FM」というイメージを超えて、建築確認申請や積算業務にも対応できるようになりました。(詳細は2018年9月6日付けの当ブログ記事を参照)
そしてこのほど、さらに進化した統合ファシリティマネジメント(FM)システム「FM-Integration」を活用したクラウドサービスを提供開始することになりました。
FM用のクラウドを中心にして施設台帳や長期修繕計画、点検・保全管理などの機能に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMを連携
させた国内初のクラウドサービスなのです。(スターツCAMのプレスリリースはこちら)
このシステムは、FMシステム(本社:東京都文京区)が、既に発売している施設台帳管理システム「FINE-WEBS」と長期修繕計画システム「FM-Refine」の機能を統合し、さらにBIMのデータ交換用ファイル形式「IFC」のビューワーを搭載したものです。
施設台帳管理では、建物の基本情報から様々な台帳の作成や、Excel形式によるデータの入出力、集計グラフによる施設情報の見える化が可能です。
長期修繕計画では、単体建物や複数建物のシミュレーションや長期修繕計画表のExcel出力や、部材情報をまとめた管理のほか、ロングライフビル推進協会(BELCA)の「ライフサイクルマネジメント用データ集」のインポートが可能です。
また、IFCビューワー機能ではBIMモデルを
WEBブラウザーに表示
し、設備を系統的に表示したり、複数のIFCデータを重ねて見たりすることができます。
これまでのBIM-FM連携機能や各システムの機能を継承しながら、建物の企画・設計から施工、維持管理までの建設ライフサイクルで、BIMデータを活用して建物情報の共有や相互運用を実現しました。
スターツCAMでは今後、このサービスを「BIM-FM Platform」関連事業の中核に位置づけ、BIMモデルの作成サービスやBIMコンサルティングサービスとともに、ビルオーナーなどに提供していく予定です。
サービス開始は2020年10月1日で、年額や月額の利用料によるサブスクリプションサービスとして提供されます。また、開発元のFMシステムでも同10月末に「FM-Integration」のサービスを開始するようです。
いよいよ、建物の維持管理段階のデジタルトランスフォーメーションが始まりそうですね。