真夏の除雪訓練も可能に! NEXCO中日本らが除雪車シミュレーターを開発
2020年12月10日

管理人のイエイリです。

フォーラムエイト(本社:東京都港区)は、道路などの設計を行うリアルタイム・バーチャルリアリティーシステム「UC-win/Road」を2000年にリリースし、20年間にわたり機能を拡張してきました。

道路を造る側の機能だけでなく、道路を走る側の機能としてVRと連動した「ドライビング・シミュレーター」の開発にも力を入れており、国内外の自動車メーカーや研究機関などで使われています。

同社はこのほど、NEXCO中日本中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋(本社:名古屋市中区)と、新型のドライビング・シミュレーターを共同開発しました。

フォーラムエイト、NEXCO中日本、中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋が共同開発したドライビング・シミュレーター(特記以外の資料:フォーラムエイト)

ドライビングシミュレーターで再現された名神高速道路を運転席から見た風景

このシミュレーターは何のために開発されたのかというと、

ナ、ナ、ナ、ナント、

高速道路の除雪訓練

のためだったのです。(フォーラムエイトのプレスリリースはこちら、NEXCO中日本のプレスリリースはこちら

NEXCO中日本で活躍する除雪車両。雪かき用の巨大なスノープラウが特徴的だ(写真:NEXCO中日本)

ドライビングシミュレーターで再現された除雪車両

除雪車両には車両幅よりも長い巨大な「スノープラウ」が付いており、その上下位置や角度などを常に調整しながら雪道を走ります。車道に極力、雪を残さないようにするために、オペレーターには熟練の技が求められます。

高速道路の除雪は、車道全体を1回で除雪するため、複数の除雪車両が“編隊走行”のように走る「梯団(ていだん)除雪」によって雪を順次、道路脇に寄せていくチームワークも求められます。

そこでこのシミュレーターには、シミュレーターを3台まで連携させて梯団除雪を行える機能が搭載されています。オペレーターが1人の場合でも、他の車両を自動運転することによってこの訓練が行えます。

車両3台による梯団除雪の様子(写真:NEXCO中日本)

ドライビングシミュレーターによる梯団除雪の訓練風景

除雪車両の運転席を忠実に再現するために、運転席の左側には

スノープラウの操作

を行うスティックなども備えられています。

実車両のスノープラウ用スティック(左。写真:NEXCO中日本)とドライビングシミュレーターのスティック(右)

訓練に使用するVRモデルには、実際の高速道路通りにカーブや勾配のほか、橋梁やトンネル、料金所などの施設も忠実に再現されています。

さらに運転席には、除雪時の振動を体感できるフォースフィードバックシステムも搭載されています。

様々な特殊な気象条件を変えながら訓練を行い、後でリプレイ機能によって除雪作業を振り返ることができます。

また、走向コースや蛇行、接触回数、車間距離などの項目で運転診断や評価を行う機能も付いています。

このシミュレーターはまず、名神高速道路の関ヶ原IC~八日市ICと北陸自動車道の木之本IC~米原ICの除雪を担当する中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋の彦根基地に導入し、未経験や経験が浅いオペレーターを中心に訓練を始めます。

真夏でもクーラーが効いた部屋で涼しげな雪景色を見ながら快適に除雪訓練を行い、冬の本番には、十分に心の準備を整えて出動する、といった働き方改革にもつながりまそうですね。

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