竹中工務店がドローンとAIで浮きタイルを図面化! 築30年のマンション外壁を調査
2021年6月9日

管理人のイエイリです。

外壁にタイルを使った建物は、タイルの落下を防ぐため定期的に外壁調査を行う必要があります。これまでは足場をかけたり、作業員がロープでぶら下がったりしながら、ハンマーで打診調査を行うのが一般的でした。

最近はドローン(無人機)に赤外線カメラを搭載し、タイルの温度差で浮きやひび割れなどを判定する方法も用いられていますが、どのタイルに異常があるのかを判定するのは、人間の目に委ねられていました。

赤外線カメラを搭載して外壁調査を行うドローン(以下の写真、資料:竹中工務店)

外壁の赤外線映像

浮きがある部分は温度が高いので画像が白くなっている。赤枠は人間が異常と判定した部分

しかし、こうしたアナログな方法だと、健全なタイルと異常のあるタイルの境界線がアバウトになりがちで、タイルの補修枚数の見積もりも担当者によってバラツキが出てきます。

こうした問題を解決しようと、竹中工務店はドローンで撮影した赤外線画像から外壁タイル浮きを自動判定するシステム「スマートタイルセイバー」を開発しました。

その特徴は、赤外線画像からAI(人工知能)が、

ナ、ナ、ナ、ナント、

タイル1枚ずつを判定

し、異常の有無を示した判定図面を作ってくれることなのです。(竹中工務店のプレスリリースはこちら

さらに異常のあるタイルの枚数まで自動集計してくれます

赤外線画像からAIが作成した判定図面

温度の高さによりタイルを「警告」や「注意」で分類し、枚数を集計したデータ

このシステムは、2021年3月に福岡市早良区内の高層マンション「アトラスももち」(178戸、高さ88.1m、築27年)で初適用されました。

従来の方法に比べて足場をかけたり、人が直接外壁をたたいて調査したりする必要がないので、外壁調査のコストが削減できます。

従来の調査方法との比較

赤外線画像をつなぎ合わせて、建物全体のタイルより図面を作成し、さらにCADデータと重ねることで、補修すべきタイルを

ピンポイントで特定

できるというメリットもあるのです。

外壁調査に使われた赤外線カメラ搭載のドローン

タイルをたたく調査から赤外線画像を解析する調査へと変わった

外壁調査を行った車両

建物の日の当たる面をこのシステムで調査することで、大幅なコストと調査期間の削減につながり、安全性も高まりそうですね。

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