管理人のイエイリです。
バッテリーとモーターで飛行するドローンは、航続時間が十数分と短いのが課題でした。
この問題を解決するため、小川精機は33ccのガソリンエンジンと発電機を搭載し、空中で発電しながら11時間以上も飛行するドローンを開発しました。(詳しくは2021年4月12日の当ブログ記事を参照)
発電しながら飛ぶドローンは、ますます大型化する方向にあるようです。
ヤマハ発動機は、電動式ドローンの電源ユニットとなるエンジン式発電システム「シリーズハイブリッドシステム」を開発中であることを明らかにしました。
驚くべきは、そのパワーです。使用しているのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
400ccのガソリンエンジン
で、300V、17.1kWもの電力を発電するというものなのです。(ヤマハ発動機のプレスリリースはこちら)
このエンジンは、同社の産業用無人ヘリコプターFAZERに搭載されている400cc / 4ストロークガソリンエンジンで、長年の実績に裏付けられた信頼性の高いものです。
いったい、どれくらいの機体に積むのかと思って同社のYouTube動画を見てみたら、人間が乗れるのではと思われるくらいのサイズでした。
この機体の開発には、日本精工もかかわっています。
ドローンの回転翼には
可変ピッチ機構
が取り入れられており、日本精工の高品質なアンギュラー玉軸受けや、スラストニードル軸受け、ボールねじなどが採用されています。(日本精工のプレスリリースはこちら)
中型自動二輪級のエンジンで発電しながら長時間飛ぶドローンが実現すると、建設業の新たな道具となるのは間違いありません。
“空飛ぶクレーン”の実用化も近そうですね。
(Visited 1 times, 1 visits today)