管理人のイエイリです。
ライカジオシステムズと言えば、丸い頭が特徴的な3Dレーザースキャナー「Leica BLK360 G2」などのメーカーとして知られています。
同社はこのほど、BLK 360シリーズと同様な丸い頭をした3Dレーザースキャナーの新製品「Leica BLK2FLY」を発売し、2024年3月1日から日本国内での受注を開始しました。
この新製品は、3Dレーザースキャナーが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ドローンの機首部分
に組み込まれた“空飛ぶ3Dレーザースキャナー”なのです。(ライカジオシステムズのプレスリリースはこちら)
「Leica BLK2FLY」は、機首部分の完全密閉型フルドーム式レーザースキャナーを搭載しており、飛行しながら建物や構造物の3D点群計測を自動的に行います。
LiDARや5台の内蔵カメラによるVisual SLAM、全方向レーダー、そしてGNSS(全地球測位システム)によって自律飛行を行い、高度な障害物回避機能も備えています。
操縦はタブレット用アプリ「BLK2FLY Live」によって行い、タブレットで地図内のエリアを選択すると、自動的に飛行経路を作成します。
そのため、電源ボタンを押して、地面に置くだけで自動的に離陸し、点群計測を行って戻ってくるのです。
また、ホットスワップ式バッテリーを採用しているため、スキャンの途中でバッテリー残量が減ったときは、電源が入ったままバッテリー交換し、計測作業を継続できます。
これだけの機能を持ちながら、大きさは幅60cm、長さ53cmと小型で
重さはわずか2.6kg
と軽量なのが特長です。
地上型レーザースキャナーで建物を点群計測すると、どうしてもひさしや窓枠などの上部などの点群が抜けてしまいがちですが、空中を移動しながら点群計測できる「BLK2FLY」ならほぼ死角がありません。
図面のない建物などの図面やデジタルツイン(デジタルの双子)の作成には、有効に使えそうですね。