現場で“57インチモニター”を持ち歩く! 重さ100gの3D対応スマートグラスが登場
2021年9月13日

管理人のイエイリです。

発注者の現場立会検査をオンライン化した「遠隔臨場」や、ベテラン技術者がリモートで現場を支援する「遠隔サポート」など、現場業務のテレワーク化が広がっています。

そんな業務に欠かせないのが、現場で資料や映像などを遠隔地にいる人と共有するモニターです。

こうした用途には、スマートフォンやタブレット、スマートグラスなど様々な機器が使われていますが、それぞれ「高精細だけと重い」「軽いけど画面の文字が読みづらい」「視野が狭くて資料が見にくい」など、一長一短あるのが現状です。

そんな中、カラーリンク・ジャパン(本社:新潟県上越市)が、工事現場向きのメガネ型ディスプレー「アイウエアー・ディスプレー・モニター CV-57B3D」を開発しました。

工事現場で図面やExcel資料などの細かい文字まで、しっかり読めるように、

ナ、ナ、ナ、ナント、

2m先に57インチモニター

を持ち込む感覚で使えるのです。

完成品のイメージ。片目解像度は1920×1080ピクセル

現場で“巨大スクリーン”を持ち運べるにもかかわらず、重さは100g以下を目指してフレーム設計を進めています。

細かい文字がしっかり読めるように、片目の解像度はフルHD仕様の1920×1080ピクセル。シースルー構造なのでモニターを透過するように現場の状況もわかります。また、遮光タイプのバイザーも用意されているので、前方を透過させず、VRゴーグルのように使うことも可能です。

個人差のあるIPD(瞳間距離)に対応するため、2種類のIPDを用意しており、長時間の使用でも、全画面がはっきり見えるので疲労感も少なくなっています。

さらに、メガネのつるの根本には小型スピーカーも搭載しています。

つるの部分には小型スピーカーも搭載

そして、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)時代に対応して、

立体3D映像

も見られるのです。

3D映像へ変換方法

この新製品は、2022年春に発売される予定です。気になるお値段は、約9万円とのことです。

カメラやモーションセンサーなどの機能は省かれていますが、手がふさがっていることの多い工事現場で長時間装着し、様々な日常の業務に普段使いできそうなスマートグラスと言えそうです。

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