管理人のイエイリです。
キヤノンは2020年7月、一眼ミラーレスカメラ「EOS R5」を発売しました。
その特徴は、自社で開発・生産する35mmフルサイズで約4500万画素を持つCMOSセンサーを搭載していることです。
このセンサーにより、8K(8192×5464画素)という高解像度で、動画や静止画を記録することができます。
同社はこのカメラを、新たな分野で活用できる新製品を2021念12月下旬に発売することになりました。
EOS R5に
ナ、ナ、ナ、ナント、
2つの魚眼レンズ
を取り付けて、180°のVR(バーチャルリアリティー)映像を撮影するものなのです。(キヤノンのプレスリリースはこちら)
この新製品は「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」というもので、2つの魚眼レンズによって左右の視差を利用した3Dの180度VR映像を撮影できるものです。
EOS R5に装着することで、左右のレンズで捉えた映像を、単一のCMOSセンサーに記録できます。
そのため撮影前のカメラ位置調整や同期の設定、撮影後に左右の映像をつなぎ合わせる「スティッチ作業」が不要になり、VR映像の制作ワークフローが効率化できます。
また、撮影した映像をVR化するソフトは、パソコン用アプリの「EOS VR Utility」と、「Adobe Premiere Pro」専用プラグインの「EOS
VR Plugin for Adobe Premiere Pro」が用意されています。対応OSは、WindowsとmacOSです。
どちらも有償ですが、「EOS VR Utility」は静止画や2分以内の動画は、
無償でVR規格に変換
できます。
気になるお値段ですが、オープン価格となっています。参考価格として、キヤノンオンラインショップでの販売予定価格は、「RF5.2mm F2.8 L
DUAL FISHEYE」が27万5000円(税込み)とのことです。
左右合わせて8Kという高解像度で、現場の3D映像を手軽に記録できると、施工管理の新たな道具になりそうですね。映像をもとに3Dモデルや点群を作れるアプリの登場も期待したいです。