管理人のイエイリです。
クレーンは工事現場や工場、港湾施設などで幅広く使われていますが、その運転には熟練オペレーターの技が求められます。
特に難しいのは、荷物を吊り上げ、移動させたときに「ブラブラ」と揺れてしまうのを、静止させる操作です。オペレーターは自分の目で吊り荷の位置を確認しながら、複数のレバーを操作して、経験と勘によって吊り荷を静止させるのです。
この操作を簡単にしようと、クレーンメーカーのタダノ(本社:香川県高松市)と、東大発のスタートアップ企業 DeepX(本社:東京都文京区)は、画期的な技術開発に成功しました。
移動式クレーンのと制御アルゴリズムを
ナ、ナ、ナ、ナント、
AIで学習・最適化
することで、吊り荷の振れを抑制しながら、任意の位置に正確に移動できるようにしたのです。(DeepXのプレスリリースはこちら)
クレーンには、旋回・ブームの起伏・ウインチ操作という「3連操作」があり、吊り荷の荷振れには、振り子のような揺れのほか、ブームのたわみや風も影響してきます。
これらをコンピューター上で再現するため、両社はクレーンシミュレーターとAI(人工知能)制御器を組み合わせて、制御アルゴリズムに最も効果的な操作方法を学習させました。
クレーンには移動式クレーンやガントリークレーン、タワークレーンなどがありますが、この自動制御システムは、
様々な種類のクレーン
に対応することができます。
この技術が開発されたことで、経験と勘、そして熟練が求められていたクレーンの操作がより簡単になるので、自動化や自律運転も可能になりそうです。クレーンの無人化革命が、いよいよ始まろうとしています。
(Visited 1 times, 1 visits today)