管理人のイエイリです。
建築界の巨匠は、常人が思いもつかない発想のデザインを、次々と生み出すところがスゴいですね。
最近、増えている高層木造ビルは、これまで例が少なかったこともあり、斬新なデザインの登場が期待されます。
例えば、次のようなデザインはいかがでしょうか。「なるほど、木ならではの温かさを感じさせつつ、これからの時代の息吹に満ちたデザイン」だなと、実際に建設されるのが楽しみになりますね。
これらの斬新な建物は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
全部AIがデザイン
したものなのです。
デザイン画像を作成したのは、安井建築設計事務所の執行役員を務める繁戸和幸氏で、「Stable Diffusion」というオープンソースの画像生成AI(人工知能)に、高層木造建築を想起させる様々なキーワードを入力して作成しました。
繁戸氏はこのほか、キーワードをいろいろ調整して、低層木造建築や街並み・広場、外装材や図書館の内部など、様々な建築的デザインの作成に成功しました。
ただ、Stable Diffusionは、建築用に開発されたAIではないので、直線であってほしいところがゆがんでいたり、
奇妙な画像を出力
したりと、苦労も多かったようです。
それでも、与えられたキーワードから、建築の巨匠のように思いもよらないようなデザイン案が次々と生まれてくるので、大いに利用価値はありそうですね。
Stable Diffusionは、本来、パソコンにインストールして使うソフトですが、「10GB以上のビデオメモリーを備えたNVIDIA製GPUを搭載」などの、“つよつよパソコン”が必要です。
そこで繁戸氏は、「Memeplex.app」というクラウドサービスを利用して、これらの画像を作成しました。そのほか、具体的で詳しい使い方は、2022年9月2日付けのGigazineの記事 などが参考になります。
このAIは、膨大な数の建物や街並み、デザイン要素を学習していると思われますので、デザインのヒントが欲しいときは、試してみてはいかがでしょうか。