ChatGPTに建築法規や不動産知識を教育! 社内システムやLINE友だちとして相談できる
2023年3月22日

管理人のイエイリです。

まるで人間が答えるように、自然な言葉で質問に答えてくれるチャットAI(人工知能)、「ChatGPT」に専門的な知識を教え込み、建築や不動産関連の質問に、専門家として回答してくれるシステムが水面下で開発されています。

例えば、mign(マイン)(本社:東京都文京区)は、Chat-GPTの言語モデル「GPT-3 davinchi」に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

計429の建設関連法規

の全条文や、5016の見出し、そして対応する約65万文字の条項号を学習させて、「chact(チャクト)」を開発したのです。(mignのプレスリリースはこちら

この“大量学習”は、驚異的な結果をもたらしました。

例えば、「東京都でのトンネル工事に関連する規制を教えてください」という質問に対して、生のChat-GPTはズレた回答をしていましたが、建設法規の学習後は条文を踏まえた端的で的を射た回答をするようになったのです。

■ 結果の例
質問:
東京都でのトンネル工事に関連する規制を教えてください。

学習前モデル(GPT3 davinchi)による回答:
1. 開発許可(1996年3月1日付の関東地域の空・海を航行する船舶に設置する非公式燃料タンクに関する調査研究,特に特定のモンテラを実施する) 開発許可概要 1.1. 本許可は,1996年3月1日付の関東地域を航行する船舶に設置する非公式燃料タンクに関する開発の調査研究を開始するために,1996年4月4日の平成8年秋の平日点頭までの期間,年間3回以内,全て関東地域に位置する満潮平均水深50m以上の海底に平行する計6枚の測線を中心に,年間平均2.5枚ずつ,同年間平均1.5枚ずつ,その水温・海水濃度・含水率など,1時間で16回の蒸散量 の関東地域内のエリアを測定する。

Chactによる回答(建設関連法規学習済み):
○ 第二十三条第一項の発注者が東京都内においてトンネル工事を行う場合、基本設計及び工事設計に関する規制は、東京都の都市計画法及び建築基準法等による。
○ この規定により第二十四条第一項の規定による許可が発注者に与えられないものとされている場合における同項の許可の審査に関する規制は、東京都の都市計画法、京浜新都市地区整備計画法及び道路法等による。

chact英語版の画面。ブルックリン地区の建築規制や、店舗付き2階建て住宅の建設について質問と回答を行った例(資料:mign)

chact英語版の画面。ブルックリン地区の建築規制や、店舗付き2階建て住宅の建設について質問と回答を行った例(資料:mign)

建設会社などで、このシステムを業務に利用イメージは、(1)社内システムにchactを設置する→(2)法規関連の質問があった時にchactに質問を入力する→(3)chactが即時に回答し、必要な情報を得る、という感じになります。

学習するものの対象は、建築法規に限らず、様々なQ&Aや、顧客からの問い合わせに対する回答メールの履歴などが使えます。最短、1カ月程度で提供可能とのことです。また開発したシステムをウェブサイトに埋め込むことも可能です。

気になるお値段ですが、初期セットアップ料金+月額メンテナンス料金+API利用料(1単語当たり0.02ドル)の合計となり、同社では面談後、見積もりを行うとのことです。

一方、不動産テック企業のRealty Bank(本社:札幌市中央区)は、不動産関連の様々な問い合わせに答えてくれる「不動産AIチャット」のプロトタイプ版を2023年3月に公開しました。

LINEで利用できる「不動産AIチャット」(以下の画像:Realty Bank)

LINEで利用できる「不動産AIチャット」(以下の画像:Realty Bank)

不動産関係の質問に、

LINE友だちとして回答

してくれるのです。(LINE友だちの追加URLはこちら

住宅ローンの計算や不動産用語、市町村の概要、月額の平均賃料など7種類の質問には、テンプレートが用意されていますので、聞くのも簡単です。

札幌市の概要について、知りたいことを指定して答えてもらった結果

札幌市の概要について、知りたいことを指定して答えてもらった結果

イエイリも早速、LINEの友だちにしてもらい、住宅ローンの計算を行ってみました。

住宅ローンの計算をLINEで行ってもらった

住宅ローンの計算をLINEで行ってもらった

また、メールの作成や翻訳依頼、要約など一般的なことにも回答してくれます。

例えば取材依頼のメールを作りたいときは「3月25日に取材にうかがうお願い」と指定しただけで、想定される取材目的な内容まで盛り込んだメール文面を作ってくれました。ほとんどこれで使えそうですね。

3月25日に取材にうかがいたいというメール文案

3月25日に取材にうかがいたいというメール文案

「不動産AIチャット」の気になるお値段ですが、1日5回までは無料です。それ以上、本格的に使いたいときは月々880円で無制限に使えますので、リーズナブルです。

同社は2023年内にユーザー数1万人を目指して、不動産関連業者からのフィードバックや要望を取り入れ、さらに機能を充実させていく予定とのことです。

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