管理人のイエイリです。
三井住友建設はこのほど、強力なライトと上向きカメラを搭載した小型・軽量な自走式点検ロボットを開発しました。
モノレールのような“1本レール”を走行するこのロボットは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
橋の床版裏を点検
する「床版維持管理システム」用に開発されたのです。(三井住友建設のプレスリリースはこちら)
この自走式点検ロボットは、鉄筋コンクリート(RC)床版裏を高精細な写真を自動撮影し、部材寸法などを計測します。
そのデータをもとに、AI(人工知能)がひび割れ診断を行い、損傷度合いの評価や判定を行います。
最後に、診断結果をもとに、自動設計ソフトが床版の補修設計を行い、シート補強材の最適配置やCAD図面の作成、数量計算を行います。
従来の人間による近接目視や手作業による現場計測、補修設計だと、1径間当たり約40時間かかっていましたが、このシステムを導入することにより、
わずか20時間で完了
できるのです。
三井住友建設では、今後、このシステムをMR(複合現実)技術と組み合わせて、損傷箇所やシート補強材などを現場と重ねて表示できるようにするなどの開発を進めます。
そして、建設現場での利用に適したデジタルツイン(デジタルの双子)を構築する計画とのことです。
維持管理・補修の分野はこれまで、手作業によるところが多かったですが、このシステムのようにシステマチックなワークフローが整備されてくると、生産性も「倍単位」で上がりそうですね。
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