管理人のイエイリです。
年々、深刻になる人手不足問題や高齢化の中、工藤建設(本社:横浜市青葉区)では、長時間労働や属人的な施工管理体制を改善しようと、現場のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の強化に力を入れています。
その一環として、2023年4月に導入したのが、建築現場の施工管理を遠隔で行える、log build(本社:神奈川県藤沢市。以下、ログビルド)のリモート現場管理アプリ「Log Walk」と、品質管理用の遠隔臨場アプリ「Log Meet」です。
現場に行かなくても、現場の状況が分かるようにするために、リコーの360度カメラ「Ricoh THETA」で撮影した写真から、
ナ、ナ、ナ、ナント、
現場を360度VR化
して、離れた場所にいるスタッフと協力会社がクラウド共有しているのです。(ログビルドのプレスリリースはこちら)
例えば、安全管理や進ちょく管理は、会社で統一したチェックリストとマニュアルに基づき、360度写真で現場の状況を把握しながら高いレベルで行えます。
また、品質管理も専属スタッフが写真の細部を確認しながら、会社の同一基準で検査できるので、属人性による偏りがありません。
工藤建設は、ログビルドの遠隔管理アプリが自社の取り組みや課題に非常にマッチしていると感じたため、戸建て住宅の建築現場や、マンションの大規模修繕工事など、
すべての現場に導入
したのです。
その結果、本社の機能として品質管理が行えるようになったほか、現場管理者のスキルや経験によらない会社の同一基準で安全管理や品質管理などが行えるようになりました。
記録がデジタルデータとして残るので、複数のスタッフによるクロスチェックや過去の施工履歴の参照などもお萎えます。
さらに施主もリモートで現場を確認できるので、顧客満足度(CS)の向上にも役立つとのことです。
施工管理の遠隔化は、「移動のムダ削減」だけでなく、様々なメリットも付いてくるので、生産性向上と働き方改革を実現するための“特効薬”と言っても過言ではないようですね。