管理人のイエイリです。
警備大手のセコム(本社:東京都渋谷区)は、2015年12月に無人地帯を目視外飛行する、世界初の民間防犯用ドローンサービス「セコムドローン」を開始しました。(2015年12月11日の当ブログ参照)
あれから8年、同社のドローン警備サービスはますます進化し、このほど最新鋭のセキュリティードローン「セコムドローンXX」が開発され、2024年春に発売される予定になりました。
ドローンには、
ナ、ナ、ナ、ナント、
画像AIが搭載
されており、人や車両を検知できるのです。(セコムのプレスリリースはこちら)
その映像はリアルタイムで防災センターの監視員も見ることができ、監視員が不審者、不審車両と判断した場合は自動的に追跡し、撮影します。
監視方法には(1)巡回監視、(2)センサー連動の侵入監視、(3)監視カメラ連動の侵入監視があります。
それぞれ、人間がクルマなどで現場を巡回したり、不審者のもとに駆けつけたりする代わりに、ドローンが現場に行き、映像を送ってくれるので、大幅な警備業務の省人化にもつながりそうです。
また、ライトやスピーカーなどで警告することもできます。
ドローンの機体もパワフルになり、飛行時間は約2倍、最高速度は約4倍と、大幅に機動力がアップしました。最大で半径6kmのエリアを警備できるようになりました。
また耐風性能が高まり、赤外線カメラも搭載しているため、悪天候や夜間監視能力も格段に向上しました。通信には、ケータイ用のLTE通信などを利用できるので、敷地内のWi-Fi施設の設置が不要となり、低コストで導入できるようになりました。
飛行の際は、同社グループのパスコ(本社:東京都目黒区)が提供する3次元立体地図も使えるので、斜面や建物が密集していところでも対応できます。
さらに、“ドローンの家”となる格納庫も進化しました。
ドローンの離着陸や格納、バッテリーの充電、機体のセルフチェックを行うほか、飛行中に撮影したより高解像度の映像をドローンの帰還後に防災センターに送信します。
そしてドローンの
バッテリーを自動交換
する機能も付いているので、着陸後、充電を待たずに約3分で再飛行できます。
警備業務はこれまで、人が長時間、現場に張り付くことが多かった仕事ですが、AI(人工知能)付きのドローンを導入すめることで、かなりの省人化が実現できそうです。2024年問題の解決にも役立ちそうですね。