セコムが日本初のAI付き監視ドローンを開発! 半径6km内の不審な人や車両を自動追跡し撮影
2023年10月13日

管理人のイエイリです。

警備大手のセコム(本社:東京都渋谷区)は、2015年12月に無人地帯を目視外飛行する、世界初の民間防犯用ドローンサービス「セコムドローン」を開始しました。(2015年12月11日の当ブログ参照

世界初の民間防犯用ドローン「セコムドローン」(以下の写真、資料:セコム)

世界初の民間防犯用ドローン「セコムドローン」(以下の写真、資料:セコム)

あれから8年、同社のドローン警備サービスはますます進化し、このほど最新鋭のセキュリティードローン「セコムドローンXX」が開発され、2024年春に発売される予定になりました。

進化したセコムドローンXXの機体

進化したセコムドローンXXの機体

施設の周囲を巡回飛行するセコムドローンXX

施設の周囲を巡回飛行するセコムドローンXX

ドローンには、

ナ、ナ、ナ、ナント、

画像AIが搭載

されており、人や車両を検知できるのです。(セコムのプレスリリースはこちら

画像AIにより人を自動検知したところ

画像AIにより人を自動検知したところ

防災センターの監視員にも、その画像はリアルタイムで送られる

防災センターの監視員にも、その画像はリアルタイムで送られる

その映像はリアルタイムで防災センターの監視員も見ることができ、監視員が不審者、不審車両と判断した場合は自動的に追跡し、撮影します。

監視方法には(1)巡回監視、(2)センサー連動の侵入監視、(3)監視カメラ連動の侵入監視があります。

それぞれ、人間がクルマなどで現場を巡回したり、不審者のもとに駆けつけたりする代わりに、ドローンが現場に行き、映像を送ってくれるので、大幅な警備業務の省人化にもつながりそうです。

また、ライトやスピーカーなどで警告することもできます。

(1)巡回監視。あらかじめ決まったルートを飛行し、不審者を発見した場合は監視員の指示で自動追跡する

(1)巡回監視。あらかじめ決まったルートを飛行し、不審者を発見した場合は監視員の指示で自動追跡する

(2)センサー連動侵入監視。敷地内に設置されたセンサーが侵入を検知すると、ドローンが離陸して侵入者を追跡し映像を撮影する

(2)センサー連動侵入監視。敷地内に設置されたセンサーが侵入を検知すると、ドローンが離陸して侵入者を追跡し映像を撮影する

(3)監視カメラ連動の侵入監視。防災センターなどで監視カメラ上に不審者を発見した場合、ドローンを急行・追跡できる

(3)監視カメラ連動の侵入監視。防災センターなどで監視カメラ上に不審者を発見した場合、ドローンを急行・追跡できる

ドローンの機体もパワフルになり、飛行時間は約2倍、最高速度は約4倍と、大幅に機動力がアップしました。最大で半径6kmのエリアを警備できるようになりました。

また耐風性能が高まり、赤外線カメラも搭載しているため、悪天候や夜間監視能力も格段に向上しました。通信には、ケータイ用のLTE通信などを利用できるので、敷地内のWi-Fi施設の設置が不要となり、低コストで導入できるようになりました。

飛行の際は、同社グループのパスコ(本社:東京都目黒区)が提供する3次元立体地図も使えるので、斜面や建物が密集していところでも対応できます。

さらに、“ドローンの家”となる格納庫も進化しました。

ドローンの離着陸や格納、バッテリーの充電、機体のセルフチェックを行うほか、飛行中に撮影したより高解像度の映像をドローンの帰還後に防災センターに送信します。

進化した格納庫。ドローンを格納中(左)と離着陸時に開いたところ(右)

進化した格納庫。ドローンを格納中(左)と離着陸時に開いたところ(右)

格納庫の内部

格納庫の内部

そしてドローンの

バッテリーを自動交換

する機能も付いているので、着陸後、充電を待たずに約3分で再飛行できます。

格納庫内部にはバッテリーの自動交換装置も付いている

格納庫内部にはバッテリーの自動交換装置も付いている

警備業務はこれまで、人が長時間、現場に張り付くことが多かった仕事ですが、AI(人工知能)付きのドローンを導入すめることで、かなりの省人化が実現できそうです。2024年問題の解決にも役立ちそうですね。

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