3Dプリンターで日本最大級の土塀を“印刷”! LibWorkが建築作品「土の群島」の制作に協力
2023年10月12日

管理人のイエイリです。

東京ミッドタウンの芝生広場では、2023年10月6日から29日まで、クリエイター 浜田晶則氏による建築作品「土の群島」が展示されています。

「幼い頃に砂場で城や山をつくって遊んだように、自由に造形された群島に触れ、身を預け、長い年月を経た土の時間と、私たちが立つ大地の下の世界について、共に想像してほしい」という浜田氏の思いから、この次世代の建築作品が生まれました。

東京ミッドタウンの芝生広場で展示された建築作品「土の群島」(資料:東京ミッドタウン)

東京ミッドタウンの芝生広場で展示された建築作品「土の群島」(資料:東京ミッドタウン)

土と言えば、自然界に豊富にある資源ですが、建築工事では廃棄物として捨てられたり、埋め戻しに使われたりと、常に脇役のイメージです。

この作品のコンセプトは、土に自然素材の硬化剤を混ぜ合わせ、デジタルテクノロジーを活用することによって、

ナ、ナ、ナ、ナント、

生命的な建築材料

として見直そうというものです。

「土の群島」の作品コンセプトついて語る浜田晶則氏(資料:東京ミッドタウン)

「土の群島」の作品コンセプトついて語る浜田晶則氏(資料:東京ミッドタウン)

その作品の一つとして、熊本県山鹿市の工務店、LibWorkが作成した高さ1.4mの土塀があります。

作品の一部として展示されている高さ1.4mの土塀(写真:LibWork)

作品の一部として展示されている高さ1.4mの土塀(写真:LibWork)

その土塀は、

3Dプリンターで“印刷”

されたもので、日本国内では最大規模のものです。

身近な土ですが、これができた時期はおそらく、数千年、数万年、場合によっては数億年も前かもしれませんね。

最新建築技術の3Dプリンタ―が、そんな歴史ある材料にあらためて目を向けるきっかけになるのは、意外なことでした。

実はLibWorkでは、3Dプリンタ―住宅「DEEP a」(設計:家所亮二建築事務所)の建設プロジェクトの実現に向けて、建設コンサルタントのArupと業務委託契約を結ぶなど、着々と準備を進めています。(LibWorkのプレスリリースはこちら

国内はもとより、海外の発展途上国への提供も視野に入れているとのことです。こちらのプロジェクトも、気になりますね。

3Dプリンタ―住宅「DEEP a」のファーストデザイン(資料:LibWork)

3Dプリンタ―住宅「DEEP a」のファーストデザイン(資料:LibWork)

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