管理人のイエイリです。
大阪電気通信大学と聞けば、いかにも電子工学や無線工学など、通信関係の専門家を育てる大学というイメージを抱きがちです。
ところが今(2023年11月)、社会人向けに意外な分野でリスキリング講座の受講者を募集しています。
その講座とは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMのオンライン講座
なのです。
2023年12月に開講するオンライン講座には、「BIM実習」(講座数:15コマ)と「ICT建築設計生産論」(同:14コマ)2つの科目があり、それぞれ1コマ90分程度の学習時間を想定しています。
「BIM実習」では、受講者のパソコンでBIMソフトを操作しながら、数量やコストの算出、熱流体解析や構造解析、音・光のシミュレーションなどの基礎的操作方法を習得します。
「ICT建築設計生産論」では、BIM関連ソフトにより、構造計算や熱負荷計算を一連の流れで作業し、BIMのメリットを体感できます。
受講対象は、建築業界で働く人やBIMの基礎知識を習得したい人、建築業界に興味のある人など、幅広く募集しています。
オンデマンド講座なので、自分のペースで好きな時に学べるのも魅力です。質問事項はeラーニングシステムで、講師陣に聞くことも可能です。
この講座は、大阪電通大が文部科学省の事業である「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」の補助金を受けて、中小企業向けの「BIMハブステーションの構築による就業者のBIM教育オンライン講座」を開講する準備の一環として開講されるものです。
ありがたいことに、2023年度は試行期間として受講料は無料です。興味のある方はぜひ、このチャンスに申し込んでみてはいかがでしょうか。
大阪電通大が、BIM講座を開講するのは、2018年に工学部に建築学科ができたことにあります。
さらに、2024年4月には、
建築・デザイン学部
が開設され、一段とパワーアップするのです。
“バリバリの電気、通信関係の学校”というイメージがある同大学だけあって、建築教育の軸にはCADやBIM、コンピュテーショナルデザインといった様々なICT(情報通信技術)が織り込まれたカリキュラムになっています。
今回のBIM講座を担当する飯島憲一教授は、安井建築設計事務所でICT/BIMデザインセンター長などを務め、Revitユーザ会(RUG)の会長を何年も務めた経歴を持つ、“バリバリのBIMユーザー”です。2018年に同大学に赴任し、BIMの教育を行っています。
同大学に誕生する建築・デザイン学部のプロモーションビデオには、BIMや3Dプリンター、VRなど最新のICTによる建築教育のイメージが描かれています。今後、BIMを本格的に学べる大学として、注目が集まりそうですね。